2020年、冬の移籍市場で獲得を目指すべき選手

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チャンピオンズリーグ優勝 移籍

クロップ体制になり、着実な補強を繰り返すリバプール。ファン・ダイクやアリソンなどピンポイントで大金をつぎ込んだと思えば、サラーやマネは市場がその価値に気づく前に獲得し、オックスレイド=チェンバレンやワイナルドゥム、ロバートソンをフリーもしくは格安で獲得。アレクサンダー=アーノルドに象徴されるように若手の台頭も促す。

勝てるチームになりつつあるリバプールだが、補強ポイントは複数存在する。今回はその中でもクリエイティビティ溢れるミッドフィールダーに着目し、リバプールにいて欲しい選手を紹介。

①カイ・ハフェルツ(Kai Havertz)

言わずと知れたドイツの新星。レバークーゼンに所属し、左足で俯瞰した精度が高く優しいパスを繰り出すため、エジルと比較されることもしばしば。特質すべきは、パスだけではなく、ゴールを取れる高い得点能力を兼ね備えている。18/19シーズンは34試合で17ゴールと、質の高いパスでフロントスリーを操りつつも、自らゴールを取れる選手はまさに今のリバプールに欲しい人材。

クレバーな選手でもあり、本職のトップ下の他にも、ウイングやインサイドハーフとしてもプレーできる一定のユーティリティ性も兼ね備えている。リバプールにシステムに当てはめると、インサイドハーフまたは攻撃のリズムを変える意味合いでもサラーのポジションに入る可能性も否めない。個人的にはワントップとして、フィルミーノの代替として育てるのも一つかも知れない。

一方、比較されがちなエジルが苦しんでいるプレミアリーグのインテンシティやパワーに対応できるか、さらにはクロップサッカーにおけるプレッシングをかけられるか不透明な部分も多いのは確かではあるが、ポテンシャルは感じざるを得ない。

②カーティス・ジョーンズ(Curtis Jones)

小さい頃からリバプールユースに所属し、順調に成長を遂げてきた、トレントと同様に生粋の地元選手。昨年から徐々にプレシーズンやカップ戦を中心にトップチームでの出場も増え、期待値は非常に高い選手。

ボールテクニックに優れ、パスセンスも高い。ドリブルも得意で、自ら仕掛ける場面もしばしば。落ち着いたプレーで、周りを囲まれてもボールを奪われないスキルを持っている。インテンシティに優れるミッドフィルダー陣に創造性を加えるにはぴったり。センターハーフや左ウイングとしてのプレーが多く、プレースタイルとポジションからのイメージでは、ナビ・ケイタあたりがライバルになるか。

記憶に新しいと言えば、合計10ゴールと撃ち合いになったカラバオカップでのアーセナル戦(2019/10/30)で、オリギの4得点目をアシストし、PK戦では最後のキッカーとなり、チームを勝利へと導いた立役者の一人。

トップチームで活躍するには、フィジカルと守備力の強化が必須。プレッシングを絶えず行うチームにおいて、スタミナをはじめ、ボール奪取やパスコースを切るポジショニングなど学ぶことはたくさん。ミッドフィルダーが過剰気味なチーム事情を考えると、大金でスター選手を獲るよりも現実的であり、ジョーンズを丁寧に育てることが中長期的には賢明な判断になり得る可能性は高い。

③フィリペ・コウチーニョ(Philippe Coutinho)

かつてのリバプールのマジシャン。チャンピオンズリーグ優勝を目指して、1億6000万ユーロという破格の金額でバルセロナへ移籍したものの、スタメン定着には至らず、デンベレやアルトゥールの対等とは真逆で、徐々に存在価値が薄れていく。2019年の夏の移籍市場で買取オプション付のレンタル移籍でバイエルンへ移籍。

すでにスタメンとして8試合に出場し、2得点と上々のドイツ生活を満喫している。エースのレバンドフスキとの連携もまずまずで、本来のコウチーニョが戻りつつある。

リバプールファンの多くが復帰を期待しているだろう。コウチーニョがリバプールで魅せたマジックは観客を魅了し、チームに違うエッセンスを足していた。事実、バルセロナは今夏プレミアリーグ勢にもコウチーニョ獲得を打診していたと言われており、チャンスはあった。後日クロップが名言したが、バルセロナの要求額が高く手が出せなかった。若手とフリーでアドリアンのみの獲得に留まったことを踏まえると、アリソンやファン・ダイクの時ほど高額な移籍金を費やすつもりはなかった。

左ウイングがマネ(もしくはオリギ)に固定されたチーム事情を考えると、インサイドハーフを務めると予想され、守備負担が大きくなることが懸念点ではある。現状ヘンダーソンが担当するポジションであり、上下へのアップダウンを絶えず繰り返し、ボールホルダーへのアプローチを連続して行わないとゲーゲンプレスは完成しない。

番外編 南野拓巳

チャンピオンズリーグでリバプール相手に好パフォーマンスを披露し、自らゴールも奪ったプレーはリバプールファンにも称賛されている。事実として、リバプールが獲得に動くことは限りなくないに等しいが、いつか日本人がリバプールで活躍している姿を見てみたい。

ただ高いクリエイティビティを有し、ディフェンスの役割も休まず取り組め、前線と中盤のリンクマンになれる存在であり、あまり守備能力の高くはないシャキリの代役として機能する可能性は隠せない。(個人的にはシャキリのプレースタイルはめっちゃ好き)

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