FAカップ第3ラウンド、マージーサイドダービーで劇的勝利

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リバプール若手組 試合

年末年始の連戦の影響を受け、リバプールは若手主体のメンバー構成で宿敵エバートンとの一戦に挑む。最近トップチームに帯同していたエリオットやジョーンズ、ウィリアムズが順当に選ばれる中、ローンバックで復帰したフィリップスも名前を連ねた。さらに、先日加入したばかりの南野も先発入り。キーパーもアドリアンに変更され、主力は休養が与えられた。

一方エバートンは普段のメンバーがスタメンを連ね、実績の差は歴然としていた。案の定、試合の入りは実力に勝るエバートンが攻勢をしかける。シグルズソンのパスに抜け出したウォルコットがコントールできず、こぼれたボールをカルバート=ルーインがシュートを放つもアドリアンが右足セーブ。

精神的支柱、ミルナーが早々に負傷

この一連のプレーで負傷したキャプテンマークを巻いたジェームズ・ミルナーは開始7分足らずで負傷交代。代わって出場したのは、19歳のヤセル・ラルーチ。平均年齢はぐっと引き下げられ、ララーナがキャプテンを引き継いだ。

11分にもシグルズソンのFKからホールゲートがフリーになりヘディングシュート。ボールはアドリアンのほど正面に飛び、危なげなくパンチングでクリア。ディフェンスリーダーが不在で整いきれなかったオフサイドラインを突かれた格好だ。

26分にはラルーチの裏をとったウォルコットのクロスに、エリア内でフリーになっていたリシャルリソンが決定機を迎える。しかし、ここもアドリアンが立ちふさがる。低いシュートにふたたび右足で反応して、ピンチを脱する。その後もウォルコットを中心に攻撃を組み立てるエバートン。

リバプールもララーナのミドルなどでシュートを放つも決定機とまでは言えない。オリギからのクロスに南野も合わせられず、なかなか攻撃の形が生まれない。前半一番のチャンスはエリオットのパスからのオリギ。VARになったらオフサイドだが、それでも左隅にシュートを放つが、ピックフォードがスーパーセーブで難を逃れる。

ヤングリバプールが後半開始から攻勢を仕掛ける

後半はリバプールが試合を支配する展開。戸惑っていたディフェンス陣も慣れ、エバートンにチャンスらしいチャンスを与えない。51分にはネコ・ウィリアムズがロングシュートでスタジアムを沸かす。68分にはオリギがバウンドをうまく利用し、ミドルシュート。キーパーの手前で弾む軌道だったが、ピックフォードが難なくセーブ。

歓喜の瞬間は突然訪れる。試合が始まって71分。オリギからのパスを受けた生粋のリバプールっ子カーティス・ジョーンズがカーブを描き、ミドルシュートを放つ。少しオーバーかにも見えたボールは、右上のポストに当たって、ゴールに吸い込まれる。全身のバネを使って手を伸ばしたピックフォードの手もわずかに及ばず、見事すぎるシュートが均衡を破った。

その後オックスレイド=チェンバレンが何度かシュートを放ち、追加点を試みる。対するエバートンもキーンやシュネデルランがシュートするも枠を捉えることはなく、危なげなく試合を終わらせたリバプールが第4ラウンドへ進出決定。

オーウェンやジェラード、キャラガー…アカデミー育ちの選手が次々に生まれ、成長していた良い循環に戻りつつあるリバプール。最たる例はトレント・アレクサンダー=アーノルドだが、彼に続くであろう若手の序章を見ているような感覚を受けたのは私だけだろうか。

彼らの今後の成長にワクワクが止まらない。

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