イェジー・ドゥデクがラファ・ベニテスを殴る寸前だった!? – チャンピオンズリーグ制覇からたった数ヶ月後の出来事

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イスタンブールの奇跡を成し遂げたイェジー・ドゥデク。アンドリュー・シェフチェンコの近距離からのシュートに反応しゴールを防ぎ、PK戦ではかつてリバプールで活躍したブルース・グロベラーを真似したクネクネした動きでACミランを惑わし、チャンピオンズリーグ制覇に貢献した。

あれからたった2ヶ月後。リバプール指揮官ラファ・ベニテスは「スペインで最高のゴールキーパー」と評価していた同郷のぺぺ・レイナをビジャレアルから獲得。正GKとして迎え入れられたレイナに押し出される形で、控えGKとしての役割を与えられた。これがドゥデクをイライラさせる。

2006年ドイツワールドカップを翌年に控え、出場機会を是が非でも確保したいドゥデクは、獲得に興味を示していたFCケルンへの移籍をクラブに打診。しかし、そこにベニテスが立ち塞がり、最終的に移籍は成立せず、その後2年間に渡り在籍。12試合にしか出場できずに、2007年にレアル・マドリッドへと移籍している。

ワールドカップに向けてプレーする必要性をベニテスに訴えるドゥデクだったが、移籍市場が閉まる数日前まで全く動きが見られず、FCケルンと交渉すらしていないことを知ったドゥデクは翌日トレーニンググランドで指揮官に詰め寄る。

ベニテスは冷静に「FCケルンはローン移籍を希望していて、ローンにはもったいないほどに君は重要な選手だ。それにレイナがケガをしたら、どうする。ローンに伴う貸出料ではどうしようもできないし、ゴールマウスにお金を置いたところで、何もしてくれない。」

”いま監督をパンチしたら、移籍を容認せざるを得ない” – ここで悪魔のささやきがドゥデクの脳内に響く。もちろんパンチはしていないが、それほどに指揮官やクラブの対応に幻滅していた様子が伺い知れる。

「いろいろあったけど、歴史あるリバプールでプレーできたことは光栄に思っているよ。去年はマドリッドで息子と一緒にリバプールの試合を観戦して、チャンピオンズリーグカップを掲げている姿を見ていると、涙が止まらなかった。選手時代よりもサポーターの気持ちがわかるようになったね。」

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