フィリペ・コウチーニョがバルセロナ残留へ前進? – ロナルド・クーマン就任で劇的に変わるかも知れないコウチーニョ事情

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coutinho - barca 移籍

インテル・ミラノからやってきた若いブラジル人MFは、瞬く間にアンフィールドのアイドルに成長した。リトル・マジシャンの愛称を授けられたフィリペ・コウチーニョは、ずば抜けたテクニックとドリブル、アシスト、ゴールと攻撃における必要な能力を兼ね備え、チームを救う得点も幾度となく奪ってきた。

2015年シーズン途中から就任したユルゲン・クロップも高く評価し、チームメイトからも愛される中、コウチーニョはバルセロナ移籍を選択する。フィルジル・ファンダイクやアリソン獲得の資金源ともなった莫大な移籍金を残し、スペインへと旅立った。かつてのチームメイト、ルイス・スアレスとともに活躍が約束されたはずだった。

しかし、バルセロナになかなか馴染めず、入団から徐々に序列も下がり、首脳陣の評価も低下。2019/20シーズンはバイエルン・ミュンヘンへとレンタル移籍。ニコ・コバチ解任後は、スタメンの座を失い、パフォーマンスレベルも上がらず。1億900万ポンド(約152億円)での買取オプションを持つバイエルンが行使しないことを表明し、チャンピオンズリーグが終了次第、カンプノウへと舞い戻る予定だ。

先日はレンタル元であるバルセロナ相手に後半途中から出場し、2得点1アシストと大暴れ。8ゴールを奪っての大勝に貢献。これによって、バルセロナは監督を解任し、新監督としてロナルド・クーマンの就任が発表された。

チャンピオンズリーグ制覇の可能性を残すコウチーニョだが、バルセロナでの将来は不透明だった。むしろ、バルセロナは完全移籍で放出を望み、移籍先を探していた。アーセナルなどプレミアの強豪がこぞって関心を示すが、具体的なオファーはなく、本人が望むリバプール復帰も実現への道のりは険しい。

そんな状況が、クーマン就任によって変わるかもしれない。バルセロナのオーナーであるジョゼップ・マリア・バルトメウは新監督が決断を下すとし、クーマンがコウチーニョ残留を望めば、来シーズンもカンプノウでのプレーが約束されるそうだ。

2017年5月エバートン監督だったクーマンはライバルクラブに所属したコウチーニョを絶賛し、バルセロナでの活躍を明言していた。

「彼は素晴らしい選手で、バルサにとって非常に有益だと思う。もちろん移籍状況にもよるが、トップクオリティを有する選手であることに疑いの余地はない。」

プレミアリーグの舞台で近くからプレーを見ていた監督の就任によって、残留の可能性も高まっている。加えて、イヴァン・ラキティッチやルイス・スアレスに移籍報道が出ており、後釜を獲得するよりも賢明な判断になる可能性も高い。

ちなみに、コウチーニョがバルセロナ出場100試合を達成すれば、追加で1750万ポンド(約24.5億円)の収入を得れるオプションがある。現時点で74試合を達成しているため、残りは26試合のみ。来シーズンも残留となれば、十分に達成な数字だけに、リバプール経営陣としてはバルセロナ残留をバックアップしたいところだ。

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