リバプールは決して安売りはしない!? – 複数のクラブが関心を示し、放出濃厚のハリー・ウィルソンの移籍事情

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harry wilson to Aston Villa チーム

開幕戦の相手であるリーズ・ユナイテッドを筆頭に、アストン・ビラやニューカッスル、クリスタルパレス、サウサンプトンといったクラブが獲得に興味を示しているウェールズ代表ハリー・ウィルソン。先日行われたネーションズリーグでは10番を背負い、フィンランド戦にガレス・ベイルとの交代で途中出場。ウェールズ期待の若手の一人である。

昨シーズンは降格したボーンマスにローンで加入。途中負傷に悩まされながらも、7ゴールを奪い、得意のフリーキックは一級品で、プレミアリーグの中でも指折りの能力を備えている。1年間のレンタルから戻ったウェールズ代表FWは戦力として数えられておらず、放出が既定路線となっている。

オファーの噂は途切れず、完全移籍やローン移籍など可能性はあるものの、プレミアリーグ王者は完全移籍のみ許可する方針で、事実オファーも提示されているようだ。ただし、リバプールは設定した2000万ポンド(約28億円)を譲る気はない。

新たなセンターバックや噂されるチアゴ・アルカンタラの獲得資金として、ハリー・ウィルソンの移籍金を活用すべく、値引きには応じない姿勢を崩さない。報道ではアストン・ビラが獲得レースを優勢に進めているが、現時点では2000万ポンドを支払う準備はないようだ。リーズも熱視線を送るものの、オファー額は設定金額には及ばない。

アストン・ビラは一方で、1200万ポンド(約16.8億円)までであれば支払う準備があり、リバプールの出方を伺っている。とはいえ、前述通りリバプールは格安での放出は望んでおらず、万が一設定金額に届くオファーが届かない場合は、残留させる意向である。たとえ残留したとしても、試合日程が過密な2020/21シーズンだけに、貴重なバックアップメンバーになってくれるはずだ。

将来のキャリアを見据えて、ハリー・ウィルソン本人は試合に出れるクラブへの今夏での移籍を志願している。マルコ・グルイッチも同じような状況に陥っており、残留してもレギュラーにはなれず、カップ戦要員になることは明白。ともに関心を持つクラブは多いが、獲得を望むクラブは移籍金の上積みが必要になるだろう。

加入はコスタス・ツィミカスのみ、移籍金を伴う放出はデヤン・ロブレンのみ。大型補強を繰り返すチェルシーとは対照的に、動きのない移籍市場を過ごすプレミア王者。昨年も即戦力候補は南野拓実のみだったため、2シーズン連続で静かな補強になるのか。それとも、噂される大物が加入するのか。

ここ数年の的確な補強を繰り返してきたリバプールだけに心配はしてない。現有戦力への期待も大いに抱いているが、どうしても新戦力には期待してしまう。チームの新陳代謝という観点でも数名の入れ替わりが必要になる…かもしれない。

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