フィルジル・ファンダイクが長期離脱になってしまった場合に、ディフェンスリーダーの穴を埋めるかもしれない5選手

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Who covers Van Dijk? チーム

リバプールの街で新型コロナ感染者がふたたび増加している最中で行われたマージーサイドダービー。グディソンパークを訪れたリバプールは、前節の大敗からの復調を目指し、好調を維持するエバートンとの対戦に挑んだ。サディオ・マネが幸先よく先制点を奪い、追加点を狙ったところで「事件」は起こった。

コーナーキックからエバートンが頭で跳ね返し、こぼれ球を拾ったファビーニョが浮き玉で、オフサイドラインと駆け引きするフィルジル・ファンダイクへとパス。先に追いつきボールに触ったファンダイクに対して、イングランド代表でも正GKを務めるジョーダン・ピックフォードが危ないタックル。伸びきった脚にそのままタックルする形となり、ファンダイクはそのまま負傷交代。控えに回っていたジョー・ゴメスが開始11分で急遽出場しなければいけなかった。

ファンダイクのポジションがオフサイドであったにせよ、タックルは非常に危険なものであり、どのサッカー解説者であり、どのサッカーサポーターであり、ピックフォードにお咎めがなかったことには驚いたことだろう。まだ正式な発表はないものの、守備の要であるファンダイクの長期離脱も考えられる。エバートン戦で先発したジョエル・マティプのパートナーとして、誰が穴を埋めるのだろうか?

ジョー・ゴメス

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筆頭はイングランド代表DFジョー・ゴメス。元々はスタメンだったが、アストン・ビラ戦では低調なパフォーマンスを披露してしまい、ジョエル・マティプの復帰も相まって、ベンチに追いやられた。

驚異的なスピードでのリカバリーや対人守備、パスやドリブルと、サイドバックも兼任するだけにボール扱いにも優れる。カバーエリアの広さはプレミアリーグ屈指である一方、判断やポジショニングには疑問が残る場面も散見される。

デシフェンスリーダーを長期間失う可能性も出てきたリバプールにとって、未来を担うポテンシャルを有するジョー・ゴメスの覚醒が必要不可欠。おそらくはパートナーのマティプがリーダーとしてまとめるだろうが、これを機にデシフェンス陣をまとめる役割を与え、意識改革を促すのも手かもしれない。

ファビーニョ

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第2節チェルシー戦ではセンターバックで先発出場し、アストン・ビラ戦では不調だったジョー・ゴメスに代わり、途中からセンターバックを務めたブラジル代表MF。元々右サイドバックでプレー経験もあり、昨シーズンも緊急事態にはファンダイクのパートナーとして、堅実なプレーを披露している。

最大の特徴である長い脚でボールを刈り取り、試合を読む能力、適切なポジショニングでピンチの芽を摘み続ける。パス能力にも長け、ペナルティエリアに放り込む浮き玉のパスは芸術的。ロングシュートも破壊力抜群で、昨年のマンチェスター・シティ戦では度肝を抜かれた。

能力を活かすためには、守備的MFが最適であることは言うまでもない。それでも、安定感抜群のパフォーマンスは、有力候補の一人だろう。その場合は、チアゴ・アルカンタラがDMFに入り、ジョルジニオ・ワイナルドゥムとジョーダン・ヘンダーソンと中盤を組むことになるはず。

ナサニエル・フィリップス

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昨シーズンはディフェンスラインに怪我人が続出し、年末年始の期間に急遽ローン先から呼び戻されたイングランド人DF。ジョエル・マティプやデヤン・ロブレンの復帰に伴い、再度シュトゥットガルトへレンタルされ、そのままシーズンを終えた。

プレシーズンキャンプにも参加していたが、たびたび放出候補として報道され続けたものの、完全移籍やローン移籍は成立せず残留。ファビーニョが4番手CBに数えられているため、出場機会が限りなく少ないと予想されたが、予期せぬアクシデントでベンチ入りする可能性が出てきた。

プレミアリーグ経験こそ少ないが、大柄なディフェンダーで、対人に強い。スピードこそないが、一定のパフォーマンスを期待できる人材。23歳とキャリアの転換期に差し掛かっているため、フィリップスのとっての好機をモノにしたい。

セップ・ファン・デン・ベルフ

ズウォレから加入したオランダU-19代表DFは、昨シーズンはカップ戦を中心にトップチームでプレーした。プレシーズンマッチでも成長した姿を披露し、飛躍を目指すと1年となる。将来性は抜群であり、リバプールの未来を鑑みると、ナサニエル・フィリップスではなく、セップ・ファン・デン・ベルフをベンチ入りさせる可能性も大いにある。

身長が高く、試合を読む能力に優れる。足下の技術も圧倒的であり、まさに現代的なセンターバックと言える。一方で、プレミアリーグのスピードにまだ慣れきっておらず、スピードで簡単に置いていかれる場面が、昨シーズンは目立った。

高いポテンシャルを秘めているだけに、フィジカルを鍛えつつも、プレースピードへの適応を加速させることで、4番手CBの序列を手に入れたい。

ビリー・クメティオ

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今夏のプレシーズンで突如評価を高めた将来性に富むDF。才能宝庫であるフランスから加入したセンターバックは、強靭なフィジカルを武器に、ボールを巧みに扱える。貴重な左利きで、スティーブン。ジェラード監督が就任するであろう未来のリバプールのディフェンスリーダーとして期待されている。

ただ、プレシーズンマッチでは不用意なボールタッチからボールを奪われ、そのままゴールを決められた。さらに、簡単にスピードで突破される場面やポジショニングもまだまだ改善途中。現時点でプレミアリーグに適応できる可能性は低いが、試合を間近で観戦させる目的で、ベンチ入りさせるかもしれない。


ジョエル・マティプが怪我に悩まされることも多く、守備陣で最も怪我から縁遠いファンダイクの離脱は緊急すぎる事態。ジョー・ゴメスも毎シーズン負傷で戦線を離れており、マティプやゴメスに万が一のことがあれば、本格的に緊急事態宣言が発されることになるだろう。

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