フィルジル・ファンダイクに、ジョー・ゴメスと主力センターバックを長期離脱で欠くリバプール。ジョエル・マティプやファビーニョ、さらには若手ナサニエル・フィリップスやリース・ウィリアムズの奮起で、負傷者続出のクラブとは思えない順位を維持している。
ただ、マティプのケガ癖が厄介で、ファビーニョも筋肉系の負傷から復帰直後からフル回転を見せており、ともにいつ離脱してもおかしくない試合数をこなしている。フィリップスやリース・ウィリアムズでは実力が物足りず、冬の移籍市場でセンターバック獲得は半ば義務となっている。
メディアで連日報道される獲得候補が多種多様。様々な角度から、各ジャーナリストが持論を展開しており、誰にも真実はわからない。もしかすると、現時点での報道はすべてデタラメかもしれない。そんな熾烈な推測争いを繰り広げる中、新たに1人…フランスU-21代表DFが加わった。
彼の名は、イブラヒマ・コナテ。パリ出身の21歳になるセンターバックであり、ダヨ・ウパメカノとRBライプツィヒでは守備網を形成している。2017年、母国FCソショーからドイツへと移籍したコナテは、2018-19シーズンは全大会を通じて43試合に出場するなど、若いチームにおいて定位置を確保。昨シーズンは怪我に泣かされたが、今年は怪我からの完全復帰を果たしている。
元FCソショーDFに白羽の矢が立った(記事に取り上げられた)要因は、移籍金にありそうだ。リバプールのみならず、各国リーグのトップクラブが熱視線を注ぐダヨ・ウパメカノには、3800万ポンド(約53.2億円)の契約解除条項が附帯されていると伝えられる。問題は、解除条項が有効になるまで、来年の夏まで待たなければいけない。
来年1月にもオファーが出せないわけではないものの、RBライプツィヒは5000万ポンド(約70億円)を要求すると見込まれおり、半年間だけで20億円の違いは大きすぎる。とはいえ、緊急事態であることに間違いはなく、今後10年近く主力として活躍できる可能性のあるウパメカノに大金を費やす可能性もないわけではないが、夏にはファンダイクが復帰する事実を鑑みると、非現実的と言わざるを得ない。
一方、イブラヒマ・コナテにも契約解除条項が設定されており、その金額は4500万ポンド(約63億円)と言われる。たいして差がない印象もあるが、7億円も節約できるため、魅力的に映るのも理解できる。また、長期的に活躍できるポテンシャルを有しており、将来への投資の意味を含めると、sこまで破格の移籍金ではないのかも。
ブンデスリーガでは、バイエルン・ミュンヘンと激しい首位争いを繰り広げるRBライプツィヒだけに、シーズン途中にスタメン選手が引き抜かれる事態は避けたい。ウパメカノであれ、コナテであれ、バイエルンの順位を上回るためには重要な選手たち。
仮にいずれかに関心を抱き、引き抜きを拡散しているのであれば、交渉は非常にタフなものになるだおう。交渉の達人マイケル・エドワーズ(スポーティング・ディレクター)がなんとかまとめてくれそうな気もしており、楽観的ではあるが、実績や能力を判断するに「ダヨ・ウパメカノ」をアンフィールドに連れてきて欲しい…と、勝手に思っている。
いずれにせよ、冬の移籍市場がオープンまであと1ヶ月。南野拓実のように、事前に契約をまとめることも考えられるため、とくに今後1ヶ月〜1ヶ月半はリバプールの移籍情報には注目したい!