元トッテナムFWボビー・ザモラが古巣トッテナム・ホットスパーを優勝と予想…負傷者の回復具合によっては、リバプールにもチャンス

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Bobby Zamora predicts Supers to win the title 未分類

『ボビー・ザモラ』と聞いて、ウェストハムを連想するのは私だけだろうか…さらに2006年のFAカップを続けて連想してしまう。スティーブン・ジェラードが試合終了間際のアディショナルタイムに強烈なミドルシュートを沈め、延長戦とPK戦の末、リバプールが栄冠を手に入れたドラマチックな試合である。

ベンチスタートであったが、71分にディーン・アシュトンと交代で出場した張本人こそボビー・ザモラだ。プレミアリーグでは、このウェストハムやフラムで活躍し、2016年に怪我の影響もあり現役を退いた。

恵まれた体躯で多少の当たりでは物ともしないフィジカルに加え、走力にも長けたストライカーであるボビー・ザモラ。イングランド代表でもプレー経験もある元トッテナムFWは、好調を維持しているトッテナム・ホットスパーを優勝候補として推薦した。

「今シーズンは状況が一変してしまった。ローテーションをうまく使える監督がいるクラブが、優勝に近くだろう。どこが優勝するかって?戦力も揃っており、モウリーニョの手腕と経験からスパーズにはチャンスがあるね。」

「ソンとケインとのコンビネーション。モウリーニョは好調を維持する術を知っている。トッテナムが優勝すると思う。彼らが優勝候補さ。でも、リバプールも戦力が戻ってくれば、シーズン終盤まで優勝争いを行えるチームだろうね。」

ソン・フンミンが得点を量産しており、ハリー・ケインが得点だけではなく、攻撃の組み立てにも参加しており、このままを続けられればトッテナムが優勝するという予想にもうなずける。ただ、依然として「ケイン依存症」から抜け出しておらず、毎シーズン負傷に悩まされる時期があるだけに楽観視はできない。

一方、守備面は飛躍的に改善している。中盤には戦えるファイターであるピエール・エミール・ホイビュルクが欠かせない存在になっており、タンギ・エンドンベレも持ち前の強さを発揮し始めている。右サイドバックのマット・ドハーティやセルヒオ・レギロンも見事に適応しており、モウリーニョ好みの強い守備陣が形成されている。

ディフェンスラインを支えるトビー・アルデルヴェイレルトやエリック・ダイアーも力を見せつけており、後ろにはフランス代表GKウーゴ・ロリスが君臨する。ただ、バックアップメンバーが若干見劣りするのも事実。

今後も続くタイトなスケジュールで負傷の連鎖が始まりだしたら、トッテナムは容易に下降していくだろう。昨シーズンはハリー・ケインとソン・フンミンを欠いたあたりから、すべてがネガティブに廻り出した。多忙からくる筋肉系トラブルのほかにも、試合での接触プレーにも注意しながら、ローテションを回し続けることが必須である。

リバプールはまさに負傷に悩まされ続けている。スタメンのほとんどが負傷や新型コロナ感染で離脱を経験しており、ベストメンバーを組むことすらままならない。フィルジル・ファンダイクとジョー・ゴメスの両CBの離脱は頭痛の種で、バックアップのジョエル・マティプも負傷癖から抜け出せない。

リシャルリソンの悪質なタックルから戦線離脱が続くチアゴ・アルカンタラも復帰の目処が経っておらず、ブレークしていたディオゴ・ジョッタも約2ヶ月間試合から遠ざかることが確定した。シェルダン・シャキリやナビ・ケイタも復帰しては負傷を繰り返している。

あまり負傷しないジョーダン・ヘンダーソンやトレント・アレクサンダー=アーノルドらも過密日程から筋肉系の負傷を経験している。現在は復帰しているものの、いつ再発するか分からず、余談を許さない状態が続く。

ただ、緊急事態にも若手が奮起。カーティス・ジョーンズが順調な成長を見せ、クィービーン・ケレハーは落ち着き払ったゴール前でのパフォーマンスで評価を高めた。ネコ・ウィリアムズやリース・ウィリアムズ、ナサニエル・フィリップスも適切なプレーを披露し、全員サッカーで好成績を維持している。

満身創痍の中で、プレミアリーグでは現時点で2位に付け、チャンピオンズリーグ・グループステージでは早々に首位通過を決めた。選手層だけでは語れないチーム力を感じる展開であり、ボビー・ザモラが漏らしたように、主力組が復帰してきたら、十分に巻き返しを図れる順位をキープしている。

今後の負傷者については、誰にも予想はできない。さらには、順位も予測は難しい。異例づくしのシーズンとなっているわけだが、新型コロナと過密日程(+VAR判定)に打ち勝ち、どこのクラブがプレミアリーグ制覇するだろうか。

もちろん、筆者自身はリバプールの優勝を信じてやまないわけだが…

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