センターバックの主力2名が揃って長期離脱に伴い緊急事態に陥っているリバプール。報道によれば、数多くのセンターバックにプレミアリーグ王者が興味を示す中、アヤックスに所属するCBペール・スフールスも獲得が噂される選手の1人として取り上げられている。
フィルジル・ファンダイクと同郷のオランダ出身で、かつてはリバプールでトライアルを受けた経験を持つ。今シーズンからアヤックスではスタメンを張るようになり、チャンピオンズリーグでは一昨シーズン前の王者相手に好パフォーマンスを披露したことで、より一層興味が沸き立った模様。
しかし、同クラブの先輩であるマタイス・デ・リフトとも比較されるスフールスだが、本人はアヤックスでの生活を満喫しており、オランダでの成長を最優先したい考えがあるようだ。21歳のオランダU-21代表CBはアヤックスを優先し、柔らかくリバプール移籍を否定した。
「早い段階で海外に移籍することは考えていない。ここ(アヤックス)がホームに感じているし、今後数シーズンはここでプレーしたいね。」
「スタメンになることが少し前の目標で、それを叶えた。そのことについては、ほんとに幸せに感じているよ。」
リバプールは若くて、即戦力になり得るセンターバックの獲得を目論んでいると伝えられており、ペール・スフールスはその対象に当てはまっていないこともない。ただ、今シーズン開始に先発を座を手に入れたばかりであり、今のチャンスを成長につなげたい構え。
チャンピオンズリーグを経験しているが、通年で活躍した経験が過去にないため、即戦力には少し疑問が残る。プレミアリーグへの適応も考慮すると、早い試合展開にすぐにフィットできる確証は限りなく少ないようにも思える。
本人も否定している通り、今冬での移籍はなさそうだ。それでも、ポテンシャルが高いだけに、将来的にアンフィールドに加わる選択肢は存在するはずであり、数年後にはフィルジル・ファンダイクに代わり、最終ラインの中心を務めている可能性も十分ある。
残り4日と迫った冬の移籍市場の開幕…リバプールが誰の獲得を発表するのだろう。ダヨ・ウパメカノ、ベン・ホワイト…どの候補選手も噂レベルに留まっており、動きが見られるディフェンダーはいなさそう。
ただ、ファビーニョ獲得なども寝耳に水であったことも過去も考えると、水面下で交渉が着々と進んでいる…なんてことも考えうる。ワクワクしながらも、ドキドキしながら、来たる日を待ち望んでいる。