レンジャーズ監督スティーブン・ジェラードが、元イングランド代表での同僚フランク・ランパードを解任したチェルシーを非難

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Steven Gerrard slams Chelsea's decision to sack Frank Lampard 未分類

2021年1月25日…チェルシーのオーナーであるロマン・アブラモヴィッチ氏の慢性的な我慢できない病が再発した。この日、チェルシーはフランク・ランパード監督の解任を発表。クラブの声明によれば、難しい決断だったようだが、ただ我慢ができなかっただけに思えて仕方ない。

たしかに、最近のフォームは芳しくなかった。今夏に大量に獲得した有名選手たちも能力を100%発揮しているとは言い難く、その責任の矛先が監督に向くのは必然だ。約18ヶ月の在任期間で、浮き沈みはあったものの、チーム再構築を担っていたクラブレジェンドの解任は時期尚早とする声も多く発信されている。

まして、今夏加入選手を6ヶ月の短期間でプレミアリーグにフィットさせるのは至難の技。新型コロナのパンデミックにより、キャンプ期間も短く、異例づくめのシーズンだけに寛容な姿勢で見守るのも一つの手であったはずだが、トーマス・トゥヘル元PSG監督への乗り換えを実施した。

ルートン・タウンとのFAカップ4回戦を最後にクラブを去ったランパードだが、イングランド代表で長らくともにプレーしたリバプール・レジェンドであるスティーブン・ジェラードが反応。思ったように結果が出ない苦しい時期での解任に、苦言を呈している。

「ランパードの件について、素直に落胆している。とても尊敬しているし、すぐに監督業に復帰するだろうさ。」

「彼は自身を振り返って、次への準備を行うはずだ。そして、この時間を家族と、とくに若い子供たちと一緒に過ごすだろう。」

「(今回の決断には)がっかりした。週末に良い結果を残していたのに、迅速すぎる解任だと思った。でも、詳細は知り得ないし、クラブ内での関係性についても知る由もない。」

「今回はチェルシーにとって、手を差し伸べて、苦しい時期をサポートしてあげるための良い機会だった。これまでのように監督を変えるだけではなくてね。でも、チェルシーは監督をよく変えるし、驚きはなかった。」

メイソン・マウントらダービー・カウンティ監督時代から信頼を寄せる若手選手を数多く起用し、今夏は中堅〜ベテラン選手を補強した。バランスが整ってきていただけに、目先の結果だけで監督交代を実行してしまうのは、残念な決断であることは間違いない。

インテンシティの高いサッカーを志向するフランク・ランパード。実践したいサッカーがだいぶ浸透してきていただけに、本人も残念な結果に思っていることだろう。しかし、それがチェルシーであり、ジェラード氏も指摘している通り、短命政権がチェルシーの歴史である。

まだ42歳と若いだけに、チャンピオンシップからやり直すのも手かもしれないし、プレミアリーグクラブでも欲しがるクラブはある可能性は否めない。新天地がどこになるか誰にもわからないが、チェルシーでの経験を活かし、イングランドを代表する監督へと成長して欲しい…

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