日本代表・南野拓実にとって、サウサンプトンへの移籍は晴天の霹靂だった!?移籍の裏側を告白…

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RBライプツィヒから加入以来、フロントスリーの厚すぎる壁に跳ね返され続けたリバプールMF南野拓実。プレミアリーグへの適応にも苦しみ、中盤などでの試され続け、攻守の切り替えにおいては一定の評価を得た。しかし、リーグ戦での初ゴールまで約1年かかり、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズから移籍してきたFWディオゴ・ジョッタにポジションを奪われ、序列は下がる一方。

今夏の放出候補シェルダン・シャキリやディボク・オリギらにも徐々に出場機会を奪われ始め、冬の移籍市場の締め切りギリギリでサウサンプトンへのローン移籍が決定した。選手本人はラルフ・ハーゼンヒュットル監督からの関心に気付いておらず、ローン移籍もまったく予期していなかったと、騒動の裏側を告白。また、日本代表の同僚で、約7年間サウサンプトンでプレーしたDF吉田麻也に電話をしていたようだ。

「あれは移籍最終日で、練習後の午後5時くらいだったと思う。突然電話が鳴って、移籍が実現された。」

「全然予期していなかった。だからこそ、誰よりも僕が一番驚いていたかもしれない。」

「気持ちは高まったね。僕にとって良い機会であり、前向きに捉えていた。チャンスをモノにしたかったから、ここに来た。」

「真夜中に契約が締結されるまでの間、約30分(吉田)麻也と話す機会があったから、チームや監督、選手たちについて質問したんだ。」

「彼はすべてを教えてくれた。チームについて、ポジティブなことをいくつか説明してくれた。とにかく、たくさん話したよ。」

まさかの事態にも、積極的にチャンスを取りに行った南野拓実。新天地では、いきなり2ゴールを決めており、インパクトは十分。トーマス・トゥヘル監督就任後、堅守を誇っていたチェルシー戦での落ち着き払った得点は、ふたたび価値を証明させた。

その後はゴールやアシストでの結果こそ残せていないが、加入して間もないクラブで、新たな戦術の理解を深めている。チームのエースであるFWダニー・イングスやMFネイサン・レドモンドらともそれぞれのプレーを理解している印象もあり、徐々にチームに馴染んでいる。

一方で、プレミアリーグのフィジカルへの対応はまだまだ。リバプール在籍時から課題だったが、寄せられて身体を当てられてしまうとボールロストも多く、来年以降もイングランドでのプレーを望むのであれば、早急に解決策を身に付けたいところ。

それでも、イギリス南部のクラブでの生活は順調であり、監督からの信頼も厚い。なによりも、毎試合とまではいかないが、多くの試合に出場しているのは、本人にとっても、ローン元のリバプールにとっても朗報でしかない。

プレミアリーグ王者では当落線上をウヨウヨしているだけに、サウサンプトンで是が非でも活躍を見せつけたい。残り試合数が少なくなっているが、数少ない機会で実力を証明し、来季のリバプール残留を決めたい。他方、サウサンプトンが完全移籍で獲得しても面白そうだが、それを実現するにも、クラブ首脳陣に価値を見せないといけない。短期間で成果が出せるか…来シーズンのクラブも含めて、今夏は注目の的だ。

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