リバプール・フットボールクラブを保有するフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)が中東からのクラブ買収提案を拒否!

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Liverpool owners Fenway Sports Group reject £3billion offer for Anfield giants チーム

スーパーリーグへの参戦表明の余波が続くリバプール。所有するフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)を率いるジョン・ヘンリーは謝罪動画を公開するなど事態の収束に追われている。#FSGOUTハッシュタグがトレンド入りするなど、サポーターの中には現オーナー陣の撤退を求める声もあり、築き上げた信頼関係が揺らいでいる。

『Mirror Sport』によれば、FSGはスーパーリーグ騒動前に30億円ポンド(約4200億円)にも及ぶ買収オファーを断固拒否していたようだ。新型コロナによるパンデミックの影響を受け、1億2000万ポンド(約168億円)とも言われる売上減少に直面するクラブにとって、客観的には魅力的なオファーにも映るが、買収提案を受け入れることはなかった。

今回の買収はオイルマネーで依然として潤沢な資金を持つ中東からのオファーだったようで、報道によれば本案件以外にも、他の買収オファーもすべて中東から届いている、としている。また買収を希望している企業は決して諦めておらず、サポーターとの関係悪化が続くジョン・ヘンリーやリバプール会長トム・ワーナーの心変わりを待っている。

MLBボストン・レッドボックスも傘下に収めるFSGは、2010年に3億ポンド(約429億円)前後でリバプールを買収。前オーナー陣の金儲け目的だけのクラブ運営に加えて、将来の見えないチーム作りに対して批判が高まっていたため、サポーターはFSGを大歓迎していた経緯がある。

着実な補強プランやメディア戦略、スタジアム拡張などチーム成績とビジネス面の両方でクラブを成長させてきた。ユルゲン・クロップ監督の召集に成功してからは、一気にギアを高め、ヨーロッパでも屈指の強豪クラブへと変貌を遂げた。チャンピオンズリーグ決勝に2年連続で出場し、2年目にはトッテナム・ホットスパーを下し、2005年『イスタンブールの奇跡』以来のビッグイアーを獲得。

昨シーズンは前半戦から驚異的な強さを発揮。年を跨ぎ、3月までリーグ戦で無敗を維持したクラブは、ワトフォードに敗れ無敗記録は途切れたものの、ぶっちぎりでのプレアミリーグ優勝を遂げた。実に30年ぶりのイングランド王者となり、プレミアリーグ発足から待ちに待った栄光を手に入れた。

抜群のクラブ運営能力でリバプールを育ててきたFSG。より高額な提示があればわからないが、個人的には地元に愛されるボストン・レッドソックのように、地元に根付きながらも世界的にも多くのファンを抱えるクラブをもっと前進させてくれることを期待している。

今回の批判にめげず、コロナによる財政悪化にもめげずに、2024年に予定されるスティーブン・ジェラード監督政権も支えてほしい…

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