プレミアリーグ奪還を狙うリヴァプールは、RBライプツィヒからフランスU-21代表DFイブラヒマ・コナテを獲得しており、昨シーズンに苦戦したディフェンスラインの強化に成功。さらなる戦力強化に向けて、中盤や前線に実績のある選手を迎えるために動き回っている。
先日には29歳の誕生日を迎え、選手としてのピークの終焉に向かっているエジプト代表FWモハメド・サラー。いまだに得点力は衰えていないが、ドリブル突破やスピードで振り切る場面は少なくなっており、スピードタイプである同選手の衰えは早いかもしれない。
また、毎年のようにレアル・マドリードを中心に移籍の噂が絶えない。コロナの影響で財政面で苦悩するクラブが多いため直近での移籍はないだろうが、観客が戻り入場収入を得られるようになれば、ビッグクラブがふたたび大金を使い出す可能性も高い。
『Gazzetta dello Sport』によると、リヴァプールがユーロ2020で活躍しているサッスオーロ(セリエA)に所属するFWドメニコ・ベラルディに関心を示している。サッスオーロでトップチームデビューを飾ったフォワードは、同クラブで一貫してプレーしている。
右サイドを主戦場とし、キレッキレのドリブルで中に切り込んでからの強烈なシュートを放てる反面、クロスやスルーパスでチャンスも演出できる。ディフェンス面での貢献もあり、現在開催中のユーロ2020において、イタリア代表のスタメンに名前を連ねている。
サッスオーロでは291試合105ゴール67アシストを記録しており、セリエAにおける実績は十分。さらなるステップアップを目指して、世界的なクラブへの移籍も考えられる。26歳と年齢的にも絶頂期にあるサッカー人生だけに、完全移籍のタイミングとしては絶好の機会になりそうだ。
とはいえ、まだまだエジプシャン・キングは健在。ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタやセネガル代表FWサディオ・マネらも右ウイングを担当でき、ローン先からハーヴェイ・エリオットが戻ってきている。スイス代表FWシェルダン・シャキリが退団するにしても、枚数はすでに確保できている。
優先すべき候補は、守備もできるミッドフィルダーやゲームメイクもできるセンターフォワードであり、点の取れるウィンガーの優先度は決して高くない。ユーロでの活躍もあり移籍金が吊り上がる可能性もあり、移籍が実現する確率は非常に低い…と言わざるを得ない…