ユルゲン・クロップ監督は、”リトル・マジシャン” フィリペ・コウチーニョ帰還を拒否!

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Klopp “Closed the Door” On Coutinho Return, who is eager to come back to Anfield 移籍

リバプールでキャリアの絶頂を過ごしたブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョだが、バルセロナ移籍で順風満帆だったサッカー人生が下降線をたどる。スペインでは出場機会の確保に苦しみ、バイエルン・ミュンヘンではチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げたが、買取オプション行使まで至らず。

負傷の影響に加えて、出場数によるリバプールへの追加支払いを拒むバルセロナは、かねてより売却先を探している。新型コロナで財政面が冷え込む今夏もその姿勢は変わらず、古巣以外にもプレミアリーグ中心に売り込みをかけている。

しかし、昨年同様に売却に向けた進捗は芳しくない。高額の給与を負担したくないクラブも多く、さらには29歳とピークを過ぎた印象が否めない攻撃的ミッドフィルダーは試合感も失っており、関心を示すクラブが現れない。

9000万ユーロ(約117億円)もの大金で獲得した選手だけに、バルセロナもこれまでは大幅な値下げには応じてこなかった。それでも、移籍先探しに苦戦する同クラブは2100万ポンド(約29.4億円)で手放す覚悟したとの報道も出ており、本格的に売却に乗り出している。

「リトル・マジシャン」の愛称でアンフィールドで歓喜を巻き起こし続けたブラジル代表MFは、リバプールへの復帰をかねてより熱望している。昨年にはアーセナルなどのビッグクラブへの移籍報道が出るなか、今年こそはイングランドへ戻ることが予測されている。

話題の中心にあがるのは、否応にもリバプールだ。ユルゲン・クロップ監督もバルセロナ移籍に向けては残留を説得したほどに能力は評価している。ただし、クラブは元インテルMFが去った後に大きな変化を遂げ、国内外問わずに結果を残し続けている。

フロントスリーに、インサイドハーフを2枚を並べる中盤に、コウチーニョの居場所は少ない。もっとも得意とする左ウイングにはサディオ・マネやディオゴ・ジョッタがおり、得点感覚が求められるポジションはチャンスメイカーである同選手の強みと異なる。

移籍前にはインサイドハーフでも試されていたものの、プレッシングや守備面での弱さが否めない。ボールを失った後の切り替えは早いが、フィジカル的な弱さはプレミアリーグでは致命傷。運動量も必要な中盤では試合をフルで戦うには懸念が残り、使いにくさは否定できない。

『Sport』によれば、ユルゲン・クロップ監督もかつてのテクニシャンを呼び戻す意図はないと報道している。.イングランドメディアの間では、“門戸を閉ざす”と表現が好んで使われる。バルセロナでトップスリーにも入る給与を出してまで、システムの都合上、ジョーカー的な役割になる可能性が高い選手を獲得するメリットはない。

選手個人としてはお気に入りのはずだが、チーム全体を考えると当然の判断。ブラジル代表が望むような展開を期待するのであれば、まずはバルセロナとの契約解除した上で、大幅なサラリーカットに応じる覚悟を持たなければ、アンフィールド帰還はありえないだろう…

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