今冬にリバプールへ完全移籍したものの、一度足りとも出場機会を得られないままシーズンを終えたイングランド人DFベン・デイビス。ナサニエル・フィリップスやリース・ウィリアムズ、オザン・カバクら若手センターバックの厚い壁を破れずに、ベンチ入りすらできない日々が続いた。
トルコ代表がローン終了に伴い、シャルケへ帰還。フィリップスやウィリアムズには移籍の噂が絶えず、来シーズンは序列に変化が生じるかもしれない。それでも、フィルジル・ファンダイクやジョー・ゴメス、ジョエル・マティプに加えて、新加入DFイブラヒマ・コナテが第4CBまで埋めており、ファーストチームでの出番は途方もなく遠い道のりだ。
出場機会を願う元プレストン・ノースエンドDFは、今夏での移籍の可能性が高い。『Daily Mail』によると、半年前にチャンピオンシップのクラブに所属していた頃から同選手に関心を示してきたセルティックFC（スコティッシュ・プレミアシップ）が、ふたたび獲得を狙っている。
スティーブン・ジェラード監督率いるレンジャーズFCに対して、20点ほどの勝ち点差を付けられて優勝を逃したセルティックは、ニール・レノン前監督が解任。横浜F・マリノスで監督を務めていたアンジ・ポステコグルー監督を招集し、チームの立て直しを図る。
プレミアシップ奪還を誓う新監督率いるセルティックは、守備陣の強化を目指しており、リバプールDFも補強候補のひとりとして選手の同行を追っている。主力DFクリストフェル・アイエルが新たなチャレンジを希望しており、昨季ローンで加入していたセンターバック3選手もレンタル元に戻っている。
ディフェンスラインの枚数を確保し、さらには昨シーズンからの改善を図るクラブにとって、チャンピオンシップで129試合に出場している経験豊富なセンターバックは魅力的な戦力となる。200万ポンド（約2.8億円）とも言われる移籍金の支払いも前向きに検討しているようだ。
アンフィールドでの出番は儚い夢に終わりそうな元プレストン・ノースエンドDFは、スコットランドに新天地を求めて旅立つ日が来るのか…