この冬に、ポルトからコロンビア代表FWルイス・ディアス獲得に漕ぎ着けたリバプール。その勢いそのままに、フラムで主軸を担う若き才能ファビオ・カルヴァーリョ獲得に向けても動き出し、移籍期限ギリギリまで交渉を続けた。
しかし、書類作成から提出までの工程が間に合わずに移籍が成立せず。それでも、リバプールの関心が衰えることはなく、同選手がフラムとの契約が満了となる今年夏での獲得を目指しており、話し合いは継続されているとも。
先日締め切られた移籍市場ではアンフィールドにやってくることができなかったものの、リバプールとの契約は待ったなしの状況なのかもしれない。『The Mirror』でジャーナリストを務めるデイビッド・リンチ氏によれば、リバプールとフラムはすでに補償金について合意に至っているようだ。
「リバプールフラムは、ファビオ・カルヴァーリョの今夏での契約満了に伴い、昨日の交渉にて補償金の合意がなされ、移籍が実現することになる。本契約は、同選手がメディカルチェックを受け、契約書にサインした時点で正式に確定となるが、正式な手続きについて急いでいない。」
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イングランドのユース育成規則では、24歳以下の選手を獲得に際して、当該選手がプロ契約を結んでいない、または所属元と契約が満了している場合において、所属元に対して補償金を支払う必要があると定義されている。
3年前に同じくフラムからハーヴェイ・エリオットを獲得した際にも発生した補償金支払い。エリオットのケースでは、両クラブが補償金の金額に合意がなされずに、最終的にはイングランドのプロサッカー補償委員会(PFCC)による聴聞会を経て、話し合いが決着した経緯がある。
冷え切った両クラブの関係だが、最近ではウェールズ代表FWハリー・ウィルソンを完全移籍で譲渡し、この冬には同じくウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズをレンタルしており、関係性は回復の兆しを見せている。
カーディフ・シティとのFAカップ第4回戦に向けて、プレスカンファレンスに臨んだユルゲン・クロップ監督もイングランドU-18代表MFに対しての関心を隠しておらず、新たな情報こそないものの、今後に期待を残す発言をしている。
「我々はまだ興味を持っているし、そうでなければおかしい。どうなるか様子を見てみよう。」
ゴシップ紙の記者ということもあり、信憑性がなんとも言えない。それでも、リバプールが関心を抱いていることは真実であり、ボルシア・ドルトムントら強豪クラブが接触を図る前に移籍を確定させたい気持ちは否定できないはず。
はたして、フラムMFファビオ・カルヴァーリョは次なるステップとして、リバプールを選択するのだろうか…?