フロントスリーの後継者探しを継続していたリバプールは、昨年の夏から数多くのフォワードに対して関心を抱いてきた。アーリング・ブラウト・ハーランドら非現実的なターゲットも含めて、リバプールの補強プランはメディアの格好のネタになっていた。
そんな中、リバプールはこの冬の移籍市場において、FCポルトからコロンビア代表FWルイス・ディアスを獲得し、実質的にはセネガル代表FWサディオ・マネの後任を手に入れた。ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタとともに、次世代版フロントスリーを形成していく。
コロンビア代表FWをアンフィールドに迎え入れる前、リバプールのスカウトチームが頻繁にプレーぶりを観察していると言われていたのが、PSVアイントホーフェンに所属するオランダ代表FWコーディ・ガクポだ。
同クラブのアカデミーで育ち、2018/19シーズンからトップチームに定着。高い身長に似合わずに、運動神経抜群。左ウイングを主戦場とするオランダ代表FWは、PSVで通算116試合31ゴール29アシストを記録。オランダ代表でも4試合でプレーしている。
リバプールに限らず、マンチェスター・シティらヨーロッパの強豪クラブが関心を示し、オランダでの成長ぶりを見守っている。いまだに22歳と若く、非凡なポテンシャルを秘めているウインガーの能力は、どのクラブも欲することだろう。
同クラブでテクニカル・ディレクターを務めるジョン・デ・ヨングは、数々のクラブからの関心に気付いている。いつまでクラブに留めておけるか分からないと正直な気持ちを吐露しつつ、2022年1月末に2026年までの契約延長に応じた同選手の姿勢を讃えている。
「関心自体は、クラブでもオランダ代表でも、良いパフォーマンスを見せたシーズン序盤からあった。」
「私の目標は、このシーズンにおいて彼を維持すること。いつまで彼をヨーロッパのビッグクラブから守れるかはわからない。ただし、最も重要なことは、彼がどう活躍するか。」
「新契約締結が多くを物語っている。アカデミーやこのグループに所属する選手たちに対して、良いシグナルだ。」
「ユースから重要な主軸のプレーヤーになり、2代目キャプテンになるまでの道のりは、とても輝かしいね。ほんとお手本だよ。」
Sport Witness
リバプールに限って言えば、コロンビア代表FWを獲得したことから、ポジションが被るオランダ代表FWコーディ・ガクポにふたたび興味を抱く可能性は低い。バックアップに甘んじるだけの選手ではなく、出場機会確保が難しいクラブへの移籍に躊躇するはずだ。
とはいえ、新たなクラブへステップアップするまでの時間は迫ってきている。はたして、PSVでお手本とまで言われるオランダ代表ウインガーは、どのクラブを次なる移籍先として選択するのだろうか…?