ダービー・カウンティの下部組織で育ったイングランドU-18FWカイデ・ゴードン。ウェイン・ルーニー監督率いる同クラブで頭角を表し、期待の逸材の仲間入りを果たした同選手だが、クラブの財政難に伴い、2020/21シーズンの途中にリバプールに売却された。
収益性と持続性に関する規則に違反することになったダービー・カウンティは、今季も収支バランスが改善せず、勝ち点を剥奪。チャンピオンシップで23位に終わり、同リーグからの降格が決定し、事態は悪化の一途を辿っている。
一方、リバプールに移籍したカイデ・ゴードンは貴重な経験を積むシーズンを過ごしている。カラバオ・カップやFAカップで右ウィンガーとして起用され、アンフィールドで行われたブレントフォードとの試合で、プレミアリーグデビューも果たした。
ますます期待が高まる若きウィンガーだが、当初ダービー・カウンティとの契約に含まれていたセル・オン条項(20%)の削除が両クラブの合意で決定された。削除するために、ダービーに支払われる額は、500,000ポンド(約7000万円)であると、ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)が報じている。
Excl. Liverpool have bought out the sell on clause from Kaide Gordon’s transfer from Derby County. 🔴🤝 #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) May 9, 2022
Been told Liverpool & Derby County have agreed £500,000 for the removal of the 20% sell on clause which appeared in the original deal. pic.twitter.com/VOjRabyh6F
理想的には、モハメド・サラーの後継者として大成してくれることが好ましい。まだまだ線が細く、来季もカップ戦を中心に出番を得るか、レギュラーとして活躍できるようなクラブへのレンタル移籍でさらなる経験を積むか、リバプールや選手本人にも選択が迫られるこの夏になるであろう。
その才能は手放すには惜しく、ハーヴェイ・エリオットのような成長曲線を描いてくれることを首脳陣は願っているはず。ただし、ポテンシャルが開花せずに年齢を重ねる可能性もあるだけに、売却を迫られた際には、100%の移籍金を得ることが可能となった。
はたして、来季ブレイクスルーのシーズンを過ごすことはできるのだろうか…?