セネガル代表FWサディオ・マネが今夏での退団を希望し、バイエルン・ミュンヘン移籍が近づく中、リバプールはその後継者探しに躍起だ。ダルウィン・ヌニェス(ベンフィカ)やセルジュ・ニャブリ(バイエルン)ら様々なターゲットがメディアを賑わせている。
6年間に渡り、リバプールの攻撃陣を引っ張り続け、セネガル代表としても歴代最多ゴールを記録した世界的なストライカーの後釜は、誰にとっても荷が重い。そんな折、リバプールがチェルシーFWクリスチャン・プリシッチに関心を抱き、サディオ・マネに代わるフォワードとして獲得を目指しているという報道が世界を駆け巡った。
プレミアリーグで上位を争うライバルチームからの引き抜きとなるため、あくまでネタかと思われた。しかし、リバプールは実際に後継者候補としてアメリカ代表フォワードを狙っていると、『BILD』でジャーナリストを務めるクリスチャン・フォークが断言している。
TRUE✅ @LFC is interested in Christian Pulisic (23) as replacement for Sadio Mané (@FCBayern 🔥) @ChelseaFC
— Christian Falk (@cfbayern) June 5, 2022
2019年にボルシア・ドルトムントからチェルシーに加入したアメリカ代表のエースは、同クラブで通算115試合25得点19アシストを記録しており、絶対的な主力にこそなりきれていないものの、トップチームメンバーのひとりとして、チェルシーの攻撃陣を支えている。
今シーズンは38 試合8得点5アシストを記録。前半戦は負傷により、ほとんど試合に出ることが叶わず。後半戦から盛り返し、途中出場こそ多いが数多くの試合に出場しており、来季のチャンピオンズリーグ出場権を手に入れたチェルシーに貢献した。
抜群のスピードに加えて、縦に抜ける速さを兼ね備えたドリブル、裏に抜ける能力は一級品。リバプールとの試合でもたびたびハイラインの裏を脅かしており、今年の年始に行われた直接対決では、スタメン出場の末に1得点を挙げている。
チェルシー率いるトーマス・トゥヘル監督とは、ボルシア・ドルトムント時代に共演。クリスチャン・プリシッチは、2024年まで同クラブと契約を結んでおり、例え獲得オファーを出したとしても一筋縄ではいかないだろう。
まして、ライバルチームを戦力アップさせる義理もなく、移籍実現には大きな壁が立ちはだかっている。決して退団候補でもなく、選手本人も退団希望を口にしているわけでもなく、あくまで関心を示していると捉えた方が良いかもしれない。
サディオ・マネほどの得点力は見込めないものの、プレミアリーグでも実績十分な俊足フォワードの電撃リバプール移籍が現実になるのだろうか…?