セネガル代表FWサディオ・マネをバイエルン・ミュンヘンに売却し、エジプト代表FWモハメド・サラーとの契約延長交渉も進展が見られていないリバプール。ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノもコンディションを崩す期間も多く、全盛期のパフォーマンスを期待するのは酷かもしれない。
それでも、ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアス含めてフロントファイブを維持するために、リバプールは迅速に動いた。クラブ史上でも最高額でベンフィカからウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを獲得し、若返りに成功している。
今夏の移籍市場では、さらなる補強には動かないことがほぼ確定しているリバプールだが、『Football Insider』によれば、以前にも関心を寄せていたチェルシーFWティモ・ヴェルナーへの関心が再燃しているようだ。
報道によると、所属するチェルシーはドイツ代表FW売却にあたり、3300万ポンド(約46.2億円)を移籍金として設定している。同クラブは、マンチェスター・シティFWラヒーム・スターリングに関心を抱いており、フォワード陣の整理を行うこともあり得る。
2020年にチェルシー加入してから、89試合23得点を奪っているものの、決定機をミスする機会も多く、その決定率の低さはたびたび批判の的になってきた。裏に抜けるスピードやポジショニングは申し分なく、あとはゴールを決め切る得点感覚さえ高まれば、プレミアリーグ屈指のストライカーとしての地位を確率できる。
リバプールが同選手に関心を寄せているのは、今回で2回目。RBライプツィヒ在籍時代には、ユルゲン・クロップ監督が獲得を熱望していたとも言われ、新型コロナさえなければ、もしかするとアンフィールドでプレーしていた未来も否定できない。
ティモ・ヴェルナーがロンドン拠点のクラブに移籍を決めた同じ移籍市場で、リバプールはポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタをチームに迎え入れており、現時点では確かな目利きであったと言わざるを得ない。
このタイミングで獲得に動き出すことは、まずあり得ない。もしも、エジプト代表FWモハメド・サラーが前言撤回し、この夏に新天地を求める予測できない状況に陥った場合に限り、新たなストライカー補強に力を注ぐだろう。
サラーやジョッタ以外にも、ルイス・ディアスやロベルト・フィルミーノ、そして新戦力のダルウィン・ヌニェスがおり、プレミアリーグの中でも強力なフロントファイブを有している。日本代表FW南野拓実やベルギー代表FWディボク・オリギらの退団により、バックアップは手薄だが、ハーヴェイ・エリオットら若手の台頭でカバーできる可能性も大きい。
カタールW杯を前に、ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーは新たなクラブに移籍することはあり得るのだろうか…?