サウサンプトンから移籍すると、すぐにディフェンスラインを立て直し、コーナーキックでは高い打点のヘディングで貴重なゴールを奪う。ディフェンス・リーダーとしての能力は世界でも比較できる選手は少なく、センターバックとして最大級の評価を得るオランダ代表DFフィルジル・ファンダイク。
2020-21シーズンは大怪我を負ってしまい、シーズンを棒に振った同センターバックだが、昨シーズンは完全復活。怪我をさせないためにも、気をつけながら戦うシーンも散見されたが、それでも相手ストライカーを黙らせ、ディフェンスラインを見事に統率し続けた。
今シーズンも個人能力に加えて、熟練した統率力を発揮し、ハイラインをまとめ上げることが期待される。ギリギリで逃したプレミアリーグのタイトル奪還のためにも欠かせない存在だが、同じように大怪我を負って以来、なかなか調子が戻らないDFジョー・ゴメスの復調に期待を募らせている。
「彼が（契約延長に）サインする前に話をしたし、このクラブに残り、僕と一緒にいてくれることがとてもうれしいんだ。それに、彼がサインしてくれたことはクラブにとっても嬉しいことだね。」
「彼は、イギリス人センターバックの中ではベストではないにしても、そのうちの一人だと僕は思っている。僕らは怪我に見舞われ、とても不運だった。もちろん、彼の出番はまただろうし、今シーズンはそれを見せてくれることを期待している。」
LFC公式サイト
昨夏にRBライプツィヒから加入し、初挑戦となるプレミアリーグで持ち前のフィジカルと適応力で活躍。最近ではフランス代表にも追加招集ながら出番を得た若きDFイブラヒマ・コナテについても、オランダ代表DFは賛辞を送っており、毎日成長しようとする意欲に感銘を受けていると率直な意見を述べた。
「彼はとても、とても良い選手だよ。一番好きなところは、日々学ぼうとする姿勢だね。」
「もちろん、改善すべき点はたくさんあるが、彼には時間があるし、経験も必要。個人的には、センターバックにとって経験というのは、学ぶために大きなものだ。」
「彼の場合は、成長していく姿を見るのが楽しみだし、ピッチの中でも外でも輝いている姿を見れて嬉しい。素晴らしいキャラクターを持っている。」
「ただし、それは他の2人（ジョー・ゴメスとジョエル・マティプ）についても言えることだ。クラブとしてとても恵まれているし、僕もこのような選手たちに囲まれてとても幸せなんだ。」
LFC公式サイト
フィルジル・ファンダイク、ジョエル・マティプ、イブラヒマ・コナテ、ジョー・ゴメス…世界的に見ても屈指のセンターバック陣を揃えるリバプール。5番手にはナサニエル・フィリップスが控えており、盤石の体制で新シーズンに臨む。
狙うはプレミアリーグ制覇と、昨シーズンに悔しい思いをしたチャンピオンズリーグ制覇。カタールW杯もシーズン途中にあり、特殊なシーズンだからこそ、フィルジル・ファンダイクが守備陣をまとめ、精神的にも支え続けてくれることだろう…