ジョエル・マティプとフィルジル・ファンダイクが強固なディフェンスラインを築くリバプール。今季はチーム全体の調子が上がらずに、オランダ代表センターバックにもミスが目立ち、毎試合のように先制点を献上する展開が続く。
途方もないほどのハイラインで守備を行うチームの最終ラインはリスクと隣合わせだが、度重なるライン調整によってオフサイドを作り出し、相手の攻撃陣に自由を与えない。肉弾戦でも負ける回数は少なく、互換関係もバッチリ。
ただし、ジョー・ゴメスが期待を超えるような成長を見せられず、未来のディフェンスリーダーには慣れなさそう。イブラヒマ・コナテが筆頭だが、マティプとファンダイクがともに30歳を超えており、新たな世代を担うセンターバック確保は急務でこそないが、着手しなければならない課題だ。
海外メディア『Fichajes』によれば、リバプールはこの夏にボーフムからサウサンプトンに加入し、開幕節トッテナム戦以外で先発の座を射止めているドイツU-21代表DFアーメル・ベラ＝コチャプに関心を寄せている。
力強いフィジカルに抜群のスピード。足元の技術にも優れ、前線へのパスやロングフィードも正確と、現代的なセンターバックとして評価を高め続けている。昨シーズンに急成長を遂げたモハメド・サリスとのコンビはまさに屈強かつ柔軟なディフェンスラインを形成する。
ただし、ドイツU-21代表DFに関心を寄せるのはリバプールだけではなく、ドイツの絶対的な王者であるバイエルン・ミュンヘン、昨季のチャンピオンズリーグ覇者のレアル・マドリードらもスカウティングしており、獲得の機会を伺っているようだ。
20歳という年齢に似合わない落ち着いたディフェンスは、精神的な強さを感じざるを得ない。マティプやファンダイクに並ぶポテンシャルを有するセンターバックだけに、未来のレギュラーとして獲得しても面白い。
まだまだシーズンは長く、1年間を通して良いパフォーマンスを見せ付けられるか。そして、リバプールは期待の若きセンターバック獲得に乗り出すことがあるのだろうか…？