潤沢な資金力を背景に、世界中から数多くの若手選手を抱え込み、レンタル移籍を繰り返せる育成方針を取っていたチェルシー。トップチームにも世界でもトップクラスの選手たちを獲得していたこともあり、昇格やトップチームで多くの出場機会を得られる選手は限られた。
いまやリバプールとマンチェスター・シティで絶対に欠かせない存在になっているモハメド・サラーとケヴィン・デ・ブライネも、当時のチェルシーで出番を得られなかった選手たちだ。ともに、それぞれイタリアとドイツで輝きを取り戻し、プレミアリーグで2度目の挑戦で大成功を手に入れた。
そんなチェルシーをキャプテンとして引っ張っていた元イングランド代表DFジョン・テリーは、両選手の現在の活躍を目の当たりにし、ロンドンにいたときに手助けできなかったことを後悔していると語った。
「キャプテンとしてひとつだけ残念だったのは、時間をかけて順応していったと思うからね。あの選手たちがあそこにいたとき、私はおそらくとても気が強く、グループに対してとても規律正しかった。」
「それはおそらく、彼らが肩に腕を回したり、腰を下ろしたりする必要があった最初の兆候であり、私が彼らを落ち着かせる手助けをすることができただろうか?特にあの2人(デ・ブライネとサラー)には、彼らほどのレベルまで到達したのだから、キャプテンとして自分自身に失望している。それは後悔していることだが、彼らがあのようになったことを嬉しく思っているよ。」
「(彼らがチェルシーにいた頃は)今のようなレベルに達するとは言っていなかっただろう。」
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