アルネ・スロット監督が就任したリバプールは、中盤の構成を変更し、新たな守備的ミッドフィルダーを求めた。そして、その視線はレアル・ソシエダに所属するスペイン代表MFマルティン・スビメンディに注がれた。
クラブ間合意に達し、残るは選手の判断に委ねられた移籍劇だが、スペイン人MFは慣れ親しんだ場所に留まることを決めた。リバプールはその後、別のミッドフィルダーを追い求めることなく、コンバートされたオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフが獲得失敗の失望を埋める活躍を見せている。
25歳のミッドフィルダーは子供の頃から育ったクラブに忠誠を誓った形だが、同選手にとってリバプールからの話は青天の霹靂だったようだ。ただし、まだソシエダでやり残したことがあるとし、ラ・リーガに残留を決断したと背景を明かした。
「休暇に出かけたところ、不意打ちを食らった。」
「計画したことではなかった。」
「僕は状況が起きてから対応した。自分にとって落ち着かない時間だったが、長所と短所を天秤にかけ、最善の選択肢は留まることだと結論づけた。」
「一生に一度のチャンスなど信じていない。実力があり、何かを成し遂げたいと思えば、チャンスはやってくる。焦る必要はない。」
「僕は自分自身の成長、自分という人間、そしてクラブのプロジェクトに目を向けた。残留したのは、今シーズンがチームでの自分にとって重要になるとわかっていたからだし、まだステップを踏んでいなかったからだ。それほど難しい決断ではなかったよ。」
「決断にはいろいろな理由があったけど、僕は自分のために何がベストかを考えた。それが残留だった。」
El Diario Vasco