ライアン・フラーフェンベルフはアヤックス時代に頭角を現し、バイエルン・ミュンヘンに移籍するも、ブンデスリーガでは出番に苦戦。オランダ時代から熱視線を送っていたユルゲン・クロップ監督に請われ、2023年の夏にアンフィールドに移籍した。
リバプールでの初年度はイングランド独特のインテンシティの高さに苦しんだ部分もあり、インサイドハーフとして大きなインパクトを残せずに終わった。しかし、アルネ・スロット監督の就任で状況は一変し、守備的ミッドフィルダーとして覚醒。
プレミアリーグでは全試合でスタメン出場を果たし、チャンピオンズリーグでも1試合を除き、試合開始からピッチに立っている。シーズンも後半戦に入り、明らかに疲労が目立つ試合も増えているが、オランダ人指揮官は全幅の信頼を寄せている。
昨シーズンを振り返った22歳の若きミッドフィルダーは、あの1年間は適応するために必要な期間だったと明かした。また、同郷の指揮官の存在は大きいとも語り、自分に何を求めているか理解していると口にした。
「昨年はクラブを移って、新しい国に慣れるという大きな調整期間だった。時間がかかるんだ。」
「今シーズンは、もっとプレーできているし、自信もある。体調もいいし、いい感じだ。」
「正直なところ、疲労回復や食事の面でも、自分自身をより大切にできていると思うよ。」
「彼(監督)とは本当に仲がいい。彼の明瞭さと率直さを信頼している。僕たち選手に何を求めているのか、とても明確だし、僕は監督のそういうところが好きなんだ。」
「自分の立ち位置がわかっているし、監督も僕に何を期待しているのかわかっている。それに、後ろから組み立てていく彼のプレースタイルが好きなんだ。」
Matchday Programme
プレミアリーグでも屈指の守備的MFに成長したオランダ代表MFだが、まだまだ改善すべき箇所は多い。日本代表MF遠藤航のような守備における安定感や試合を読む力は改善の余地を残しており、このまま吸収できれば、世界的な選手に躍り出ることも可能だ。
監督やコーチ陣、周りの選手からのアドバイスを自らの成長に活かし、同ポジションでトップランカーのマンチェスター・シティMFロドリにも並ぶプレーヤーとして歴史に名を刻めるか…?