ユルゲン・クロップ監督は低迷していたリバプールを蘇らせ、資金力に勝るマンチェスター・シティと何度も激戦を繰り返してきた。チャンピオンズリーグやプレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップなど取れるタイトルのほとんどを勝ち取り、昨シーズン限りでチームを去った。
その後釜として指揮官の座に就いたのが、フェイエノールトを率いていたアルネ・スロット。オランダの強豪クラブとはいえ、チャンピオンズリーグ常連のクラブとは言えず、その手腕には疑問を投げかけるものも多かった。
しかし、同監督はそんな批判を跳ね除け、就任1年目からプレミアリーグ制覇という偉業を成し遂げた。オランダ人監督として初の出来事で、イングランドでの歴史に名を刻んだ。
一時はアーセナルに肉薄されたものの、シーズンの大半をトップで過ごしてきたリバプール。主力選手に疲れも目立つ中、苦しい試合でも勝利をもぎ取り続け、ふたたび大差を付けた。優勝を決めたトッテナム・ホットスパー戦後、スロット監督はシーズン中からずっと国内リーグ制覇に手応えを感じていると明かした。
「シーズンを通して、我々はリーグのトップにいたが、プレミアリーグの厳しさも知っている。」
「優勝への自信はシーズンを通してあった。」
「言葉にするのは難しい。ファンにとって、ここにいることがどれだけ重要なことか感じられるはずだ。私たちはいつも蘇り、いつも勝つ方法を見つける。今日は負けるわけにはいかなかったと思う。」
「我々の主な焦点はこの試合に勝つことであり、その一員であれば、勝ち点を勝ち越さなければならないというプレッシャーを今でも感じているはずだ。」
Sky Sports