夏の移籍市場が近づき、イングランド屈指の名門クラブ、リバプールの動きに注目が集まっている。特に、アルネ・スロット監督の下、プレミアリーグ2連覇を狙うチームの再構築が期待される中で、補強の行方はファンにとって最大の関心事だ。
その中でも喫緊の課題のひとつとされているのが、左サイドバックのポジション強化。長年チームを支えてきたスコットランド代表アンドリュー・ロバートソンは依然重要な選手だが、かつてのような勢いがないとも指摘されている。
ギリシャ代表コスタス・ツィミカスは控え選手としての役割を担ってきたが、レギュラーとして必要なレベルに達しているとは言い難く、左サイドバックのポジションに新たな戦力を迎え入れるための犠牲になる可能性が高まっている。
筆頭ターゲットであるボーンマス所属のハンガリー代表ミロシュ・ケルケズの獲得に近づいていると報じられている。過去2シーズンにおけるボーンマスでの活躍によって評価を高めており、マンチェスター・シティも関心を示すと言われる。
イタリア紙『ILovePalermoCalcio』によると、リバプールはもっと将来を見据えており、ケルケズの獲得と並行して、イタリア・パレルモに所属する17歳の才能溢れる左サイドバック、ジョアッキーノ・バランコにも注目しているようだ。
バランコは17歳ながら非常に高く評価されている守備的な選手。左サイドバックを主戦場としつつも、この早期の成長段階で多くのポジションをこなす能力を持っている。トップチームでの出場経験はまだないが、ユースレベルではパレルモのU-17とU-19で合計50試合に出場しており、そのポテンシャルの高さが窺える。
彼に熱視線を送るのは、リバプールだけではない。セリエAのアタランタとトリノもパレルモのアカデミーが生み出した将来有望株をチームに引き入れたいと考えているそうだ。
もしもアンフィールドに移った場合、アカデミーに加入させるか、あるいは育成のためにレンタル移籍させることも視野に入れていることになる。長期的な投資として、選手の成長を見守りつつ、数年後に左サイドバックのレギュラーを脅かす存在になることを期待している。
まだまだ若い選手なだけに、母国イタリアのクラブで経験を積むことを選ぶ可能性も十分に考えられるが、リバプール移籍を決断する未来はあるのだろうか…？