弱冠16歳の若さでアンフィールドの扉を叩いた少年が、今度は22歳の青年として恩師との再会を果たそうとしている。ユルゲン・クロップがレッドブル・グローバルサッカー責任者として情熱を注ぐRBライプツィヒが、ハーヴェイ・エリオット獲得に向けてリバプールとの交渉を本格化させている。
アルネ・スロット監督体制下でわずか147分間のプレー時間に甘んじているイングランド代表ミッドフィルダーにとって、移籍以上の意味を持つ運命的な転機となりそうだ。
2019年夏、フラムからリバプールに移籍したエリオットを最初に見出したのは、他でもないクロップ本人だった。16歳174日でクラブ史上最年少の先発出場記録を樹立した逸材に、クロップは無限の可能性を感じていた。
ブラックバーンへのレンタル移籍で17得点に絡む爆発的な成長を遂げたエリオットの復帰を心待ちにしていたクロップだったが、2021年のリーズ戦での悪質なタックルによる重傷が、師弟の時間を奪ってしまった。
元々は右ウィンガーとして台頭し、クロップ監督によって中盤にコンバートされたエリオットにとって、恩師と言っても過言ではない。
海外メディア『TalkSport』によれば、RBライプツィヒのエリオット獲得はクロップ自身が主導しているようだ。すでにリバプールとの交渉が開始されているとも言われ、シャビ・シモンズのチェルシー移籍に備え、ライプツィヒはエリオットを理想的な後継者として、選手側とも個人合意に向けた話し合いが進んでいる。
昨季もプレミアリーグでの先発出場はわずか2試合に留まったものの、全公式戦28試合で5ゴール3アシストという数字は、エリオットの潜在能力の高さを物語っている。しかしスロット監督の戦術構想では、ドミニク・ソボスライやカーティス・ジョーンズが優先される現実があり、クロップが愛した愛弟子の才能が埋もれつつある。
今夏のU-21欧州選手権ではイングランドU-21代表として5ゴールを挙げ、チーム優勝を経験。大会最優秀選手に輝いたエリオットの輝きを、誰よりも誇らしく感じているのは恩師その人だろう。2026年ワールドカップという大舞台を見据え、クロップとエリオットが再会することになるのだろうか…?
