ジョーダン・ヘンダーソンが待望の個人賞を手にした。クラブ単位では、チャンピオンズリーグ、スーパーカップ、クラブワールドカップを制覇し、チームはプレミアリーグ優勝に向けて無類の強さを発揮し、圧倒的な勝ち点差で首位に立っている。
トップをひた走るリバプールを率いるのが、ジョーダン・ヘンダーソン。卓越したリーダーシップで、クロップサッカーに欠かせない中心人物のひとり。リバプールに加入当初は苦戦を強いられ放出候補になったが、腐らず努力を続け徐々に出場機会を増やしていく。これまで352試合に出場し、26ゴール47アシストを記録。数値では測れない貢献度も高い。
ただ、ファン・ダイクやモハメド・サラー、サディオ・マネに比べると、世間での評価はまちまち。献身性を特長にもつMFだけに、目立ちにくいが要因の一つだろう。
個人賞に恵まれない最強チームのキャプテンが、ついに年間最優秀イギリス選手賞を受賞した。ヘンダーソンはラヒーム・スターリング(マンC)やハリー・ケイン(トットナム)を破り、2019年最高のイギリス人選手の称号を手に入れた。
イングランド代表としても、今夏開催されるユーロ2020予選にも出場し、見事にイングランドをユーロ本戦へと導いている。
ヘンダーソンのキャプテンシーとたゆまぬ努力がリバプールとイングランドに好影響を及ぼし、それぞれの原動力と今後もなり続けるはずだ。まずはリバプールでプレミアリーグを制覇し、気持ちを高めてユーロ2020でイングランドにも栄冠をもたらすため走り続ける。