新型コロナで中断となっていたプレミアリーグが再開。待ちに待った再開後の初戦は、毎回白熱の様相を呈するマージーサイドダービー。今季はリーグ戦とFAカップ3回戦で対戦し、いずれも白星をおさめている。エバートンもまたカルロ・アンチェロッティを召集し、近年3年も持たない就任期間で監督が変わるエバートンと再建に取り組んでおり、徐々にアンチェロッティ色に染まりつつある。
2020年6月21日(現地時間)に行われた試合は、リバプールがボールを保持するが攻めあぐねる展開が続く一方、エバートンは少ないボールタッチでチャンスを作り出す。リチャーリソンを軸に、エバートンは決定的なチャンスの数は多く作り出す。客観的に、エバートンの勝利でもおかしくない試合内容であった。
ただリバプールも粘り強くゴール前を固め、ゴールだけは割らさせない。アリソンのスーパーセーブにも助けられ、試合はスコアレスドローに終わった。クロップにとって、11試合目のマージーサイドダービーであり、いずれもエバートン相手に負けたことがない。
この記録によって、いまも語り継がれるボブ・ペイズリーの持つ10試合連続負けなしを超えた。1970〜80年代リバプールを率い、国内外問わず黄金時代を謳歌していた時代の象徴であり、当時を回顧するサポーターも多いことだろう。
クロップはどこまでエバートンに対して負け知らずを続けられるか。次回のエバートン戦は、ここにも注目しがら試合を楽しみたい。