80年代の黄金期、国内外で圧倒的強さをほこり、リーグ優勝も簡単に見えた。時代は変わり、プレミアリーグが発足。マンチェスターUやアーセナルが名将のもとで強豪になり、チェルシーやマンチェスターCは富豪のバックアップを背景に強豪への仲間入り。
以来、最後まで優勝争いに関わるシーズンもあったものの、ぎりぎりのところで優勝を逃してきた。ヨーロッパでは、それなりに成績を残している。決勝の舞台にも何度も立ち、ラファ政権時代と昨年にはヨーロッパ王者の称号を手に入れた。
プレミアリーグ制覇へのサポーターの期待が否応にも高まる。2000年代は、ジェラードの時代といっても過言ではないだろう。リーダーとしてチームをひっぱり、自らのゴールでチームを鼓舞する姿勢はいまでも脳裏に焼きついている。地元リバプール出身で、激しいプレーは誰もが心を打たれた。
でも、ジェラードですら成し遂げられなかったのが、プレミアリーグ優勝。シャビ・アロンソやフェルナンド・トーレス、ルイス・スアレス、フェリペ・コウチーニョ…数多の名選手を有しながらも届かなかった夢。
それがついに、30年ぶりに、イングランドの頂点に輝いた。