フィリペ・コウチーニョが現実的ではない、2つの理由

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コウチーニョ、バルサ入団 移籍

チャンピオンズリーグ制覇を夢見て、2018年バルセロナに移籍したコウチーニョ。以降、リバプールは2年連続でチャンピオンズリーグ決勝に進出。昨年はヨーロッパNo.1の称号を手に入れ、カタールの地で世界一にまで上り詰めた。世界でも一番競争率の激しいプレミアリーグ制覇も目前に迫っている。

コウチーニョはその頃、バルセロナの大エース、リオネル・メッシとのコンビネーションに不安を抱え、スペインサッカーにも馴染めず、バイエルン・ミュンヘンにローン移籍。ドイツでも輝きを取り戻せず、プレミア復帰の噂がまことしやかに囁かれ始める。

コウチーニョ自身もイングランドへの帰還を最優先に位置付け、古巣リバプールに給与減額も受け入れるから移籍させてくれ!と懇願したとかしないとか。他にも、金満クラブになる予定のニューカッスルが興味を強める一方で、積極補強のチェルシーが触手を伸ばしていると報道されている。

クロップ政権で順風満帆なシーズンを送るリバプール。チームとしての完成度も増し、戦い方がより明確に、より柔軟になってきた。この状況下で、コウチーニョの必要性は限りなく乏しいのではないか。その理由について考えてみる。

28歳という年齢

27歳〜30歳は現リバプールのボリュームゾーン。ヘンダーソンをはじめ、フィルミーノやファン・ダイク、アリソン、マネ、サラーと主力のほとんどがこの年齢層に当てはまる。サッカー選手にとって、20代後半は絶頂期であり、体力と経験が見事にマッチし、ポテンシャルをフルに発揮しやすい時期だ。

裏を返せば、将来性には乏しい。30歳をすぎる頃には、否応無しに体力の衰えが始まる。ミルナーのような怪物は例外で、疲労の蓄積などで毎試合ベストなパフォーマンスを発揮できなくなる。つまりは、リバプールはいま若手に目を向けないといけない。

リバプールもすでに着手済で、エリオットやファン・デン・ベルフを獲得する一方で、アレクサンダー=アーノルドやジョーンズ、ウィリアムズなどアカデミー出身選手も少しずつ成長している。

数年後を見据えた補強を着々とする中であり、成績も順調に上り調子。こうした状況下で、過去の栄光にすがるという選択肢は持たないだろう。ファン人気は依然として高いため、興行面では最良の選択かもしれない。ただ同タイプで言えば、現実的にはカイ・ハフェルツの獲得に全力投球すべきだろう。

ポジションに求められる能力の相違

コウチーニョを現フォーメションに当てはめようとすると、インサイドハーフか左ウイング。競争相手はヘンダーソンやワイナルドゥム、サディオ・マネになる。ドリブルは魅力だが、カウンター発動時に駆け上がるサラーに付いていけるほどスピードが必要となる。さらには攻守に持続的にアップダウンをしなければならず、スピードや体力面に強みを持っていないコウチーニョには不向きだろう。

インサイドハーフもまた激しい動きが求められる。相手にハードにぶつかっていく一方で、ポジションを意識し、守備の連動を効果的に生み出すために全体を俯瞰してプレーをしないといけない。当たりが激しいプレミアリーグにおいては、フィジカル面でも当たり負けないことが前提となる。

コウチーニョをここに配置すると、どうしても守備が弱くなる。守備にも走れる選手ではあるが、無尽蔵のスタミナを有しているタイプの選手ではない。またフィジカルも強くないため、穴になりかねない。クリエイティビティは魅力だが、全体のバランスを考えると使いづらい印象を受けてしまう。

移籍
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