数日前に報道が出ていたデヤン・ロブレンのゼニト・サンクトペテルブルク移籍が迫っている。リバプールとゼニトは約1090万ポンド(約15億円)でクラブ間合意し、すでに個人とも合意している模様。
2014年にサウサンプトンから加入し、180試合以上に出場しデフェンスラインを支え続けた。当初はセンターバック(CB)の1番手として活躍したものの、フィルジル・ファンダイクの加入やジョー・ゴメスのコンバートにより競争は激化。ジョエル・マティプを加えた序列争いに敗れ、4番手CBに。ゴメスやマティプが負傷した期間やカップ戦のみの出場となり、今シーズンは全コンペティションで15試合出場に留まった。
ボルシア・ドルトムント相手にあげたゴールはサポーターの記憶にいまでも残っている一方、ディフェンス面ではたびたび不安定さを露呈。ディフェンスリーダーとして最終ラインをまとめきれず、凡ミスも目立ち、リバプールは世界的なCBであるファンダイクの獲得を迫られた背景がある。
ファンダイク加入後はディフェンスリーダーの役割がなくなったせいか、パフォーマンスは安定。出場した試合では、サウサンプトン時代を思い出させるようなファイト溢れる守備を披露。今シーズンで言えば、2019年12月5日に行われたエバートン戦で見せたディボク・オリギへのロングフィードでのアシストが印象的であった。
2018ロシアワールドカップにおいては、クロアチア代表の一員として、そしてディフェンスのリーダーとして決勝進出に大きく貢献。ルカ・モドリッチやイヴァン・ラキティッチ擁する豪華な中盤に目が行きがちだが、守備陣をしっかりと引き締めつつ、闘志溢れるプレーで鼓舞し続けた。
新天地となるロシアでも熱い男ロブレンを存分に表現し、活躍してくれることだろう。仲良しコンビのモハメド・サラーが悲しむ様子が頭に浮かぶ…