リバプール、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘン…すべてのクラブで愛されたシャビ・アロンソ

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シャビ・アロンソ レジェンド

バルセロナにも在籍経験のあるペリコ・アロンソを父に持ち、兄のミケル・アロンソもプロサッカー選手のサッカー家族の次男として生まれたシャビ・アロンソ。レアル・ソシエダの下部組織へ加入すると、1999年12月にコパ・デルレイでトップチームデビューを果たすもののスタメンの座は勝ち取れず。2000/01シーズンにエイバルへのローン移籍を経て、レアル・ソシエダのファーストチームに定着。巧みなパスセンスで試合を操り、スペインでも有数の若手有望株に躍り出る。

レアル・マドリードとの争奪戦の末、ラファ・ベニテスが就任したリバプールへ同郷のルイス・ガルシアとともに加入。初年度からスタメンに定着すると、正確な長短のパスや試合を読む能力、献身的な守備など一気にサポーターの支持を得て、クラブの中心へと成長を遂げる。

基本情報

名前:シャビ・アロンソ(Xabi Alonso) 

誕生日:1981年11月25日

出身:スペイン トロサ 

ポジション:ミッドフィルダー

経歴:レアル・ソシエダ → (エイバル) →リバプール → レアル・マドリード → バイエルン・ミュンヘン

リバプールにおける成績 04/05 – 08/09  試合数:210|出場時間:16.426分|ゴール:18|アシスト:9

リバプールで最高の中盤を形成→監督との軋轢

加入初年度には、伝説となった「イスタンブールの奇跡」を達成。決勝においては、スティーブン・ジェラードが獲得したPKを担当。一度は相手GKジダに止められたが、そのままボールを押し込み、6分間での同点劇に貢献。

5年間の在籍で、全大会通じて210試合19ゴールの成績を残し、2008/09シーズンには優勝まであと1歩に迫ったチームを中盤から支えた。スティーブン・ジェラードとハビエル・マスケラーノと一緒に組んだトライアングルは連携も抜群で、プレミア屈指の中盤を形成していた。

シャビ・アロンソと言えば、ロングゴールが代名詞。ルートン・タウン戦とニューカッスル戦でそれぞれ60m超えゴールを決め、衝撃的なインパクトを与えた。

2006年1月7日 ルートン・タウン

2006年9月20日 ニューカッスル

サポーターから寵愛を受けたシャビ・アロンソだが、獲得した張本人であるラファ・ベニテスが当時アストン・ビラで活躍していたガレス・バリーの獲得を熱望。移籍金を得るために放出候補にされたシャビ・アロンソとベニテスの関係は冷え切り、2008/09シーズンでリバプールを退団し、レアル・マドリードへ加入する。ちなみに、ガレス・バリーはのちにマンチェスター・シティに移籍している。

スペイン代表…黄金期の到来

レアル加入後も主力として活躍を続け、236試合6ゴールを記録。アシスト数は32まで伸び、スタッツからも重要な役割を担っていた様子が伺える。2013/14シーズンはルカ・モドリッチやサミ・ケディラ、イスコらと中盤を形成し、クリスティアーノ・ロナウドが攻撃陣を牽引。シャビ・アロンソ自身2度目となるチャンピオンズリーグ制覇を経験。心残りは累積警告で決勝の舞台に立てなかったことだろう。

同時期、スペイン代表の黄金時代を支えた。シャビやイニエスタ有するスペイン代表をDMF(守備的ミッドフィルダー)としてゲームを組み立て、フェルナンド・トーレスやダビド・ビジャがゴールを奪う。守備陣もイケル・カシージャスが要塞としてゴール前に君臨し、カルロス・プジョルのリーダーシップのもとで、セルヒオ・ラモスとジェラール・ピケが若手として躍動。

攻守に盤石の布陣で迎えたユーロ2008で見事優勝。2年後の南アフリカで開催されたFIFAワールドカップ2010で、スペインにとって悲願のワールドカップ初優勝。続くユーロ2012でもヨーロッパを連覇し、黄金時代を謳歌した。シャビ・アロンソにとっても、キャリアの黄金期を迎え、技術と経験でクラブと代表ともに中盤の要の役割を担った。

ベテランの域に入り、新たな挑戦へと踏み出す。32歳の夏にスペインからドイツに活躍の場を移し、ペップ・グアルディオラ率いるバイエルン・ミュンヘンへの移籍を決断した。半分はペップの指導を勉強する目的がったように思うが、ブンデスリーガ3連覇に貢献。

優れた人間性で、在籍した全クラブでサポーターから愛されつづけたシャビ・アロンソは、バイエルン退団後、レアル・マドリードのユースコーチとして指導者キャリアをスタート。現在はプロキャリアを開始させたレアル・ソシエダBで監督を務め、28試合で指揮を取っている。

将来の希望的観測

2024年にスティーブン・ジェラード監督が誕生する予定のリバプールで、アシスタントコーチに就任してくれれば最高。ピッチ上では最高の相性を誇ったジェラードとアロンソだけに、ベンチでも相互に補完し合い、クロップイズムを引き継いでほしい。

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