ASローマから加入して以来、爆発的な得点力を引っ提げ、2年連続でプレミアリーグ得点王に輝いたモハメド・サラー。昨シーズンこそ逃したものの、シーズンを通して23ゴール13アシストとチームに大きく貢献し、プレミアリーグ制覇の立役者の一人となった。
そんなプレミア王者に加わったのが、ディオゴ・ジョッタ。チアゴ・アルカンタラ移籍発表から48時間以内に、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズからの移籍が正式発表された今夏のサプライズ移籍の一つだった。
過去2シーズン、プレミアリーグで実力を示してきたポルトガル代表FWは、すぐにリバプールに適応すると、ここまで8ゴールを決めている。チームトップ10ゴールのエジプシャン・キングに肉薄するゴール数を叩き出す新戦力は、リバプールサポーターの間でも驚きを持って、受け入れられている。
ディボク・オリギや南野拓実、シェルダン・シャキリらが加入したが、なかなかフロントスリーの正式なバックアップを見出すことに苦戦していたリバプールにとっては、左右ウイングやトップのポジションの全てをカバーでき、あるいはフロントスリーと共存できるジョッタの存在は大きなインパクトを与えた。
確固たる地位を築いているとはいえ、強力なライバルが躍動する現状について、モハメド・サラーがインタビューで言及。レスター・シティ戦はコロナ感染に伴い出場回避したエジプト代表だが、良好なライバル関係を維持していると強調した。
「ディオゴ・ジョッタを迎えられて、ハッピーだね。」
「チームメイトとして、毎日のトレーニングでは切磋琢磨していて、誰かが得点を決めると、僕も同様にハッピーな気持ちになる。だって、チームの勝利に貢献してくれるし、前線でのプレーをより簡単にしてくれるからね。」
「今後もずっーーーーと続くことを願っている。いくつかゴールを決めて、いいスタートが切れたね。自信を持って、シーズンに入っていけるはずさ。」
「しっかりとゴールを決めきる能力のある選手がいるのは、ほんと心強い。ジョッタを含めて4人(サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーとディオゴ・ジョッタ)でのプレーで可能だし、入れ替わりで3人でもプレーできる。」
コロナから復帰し、チャンピオンズリーグのアタランタ戦で実戦に戻る予定のモハメド・サラーは、チームのグループステージ突破に向けてホームで勝利に貢献できるだろうか?さらには、チーム内の得点王争いで2位に付けるディオゴ・ジョッタを引き離せられるだろう?
今シーズンは共に貴重な勝ち越し点を奪ってきた2人。サディオ・マネも含めて、良好な関係性を維持しながらも、数多くのゴールを奪い、シーズン終了時にはふたたびプレミアリーグの頂点を拝めることを願ってやまない…