あと約2週間に迫った移籍市場の開幕。近年リバプールは、フェリペ・コウチーニョやフィルジル・ファンダイクらを冬の移籍市場で獲得しており、比較的相性が良いと言っても過言ではない。脱線sるうと、チャンピオンズリーグでリバプール相手に衝撃を与えた日本代表・南野拓実も1月に完全移籍を果たしている。
今回は事態が深刻。ディフェンスリーダーであるファンダイクに、パートナーのジョー・ゴメスの長期離脱が確定し、ジョエル・マティプしか純然たるセンターバックがいない。ファビーニョが見事に穴を埋め、リース・ウィリアムズら若手が期待を超えるプレーを披露しているが、枚数を揃えるためにも、補強は必須だろう。
筆頭候補に挙げられているのは、RBライプツィヒ所属CBダヨ・ウパメカノ。今年タレントひしめくフランス代表デビューし、チャンピオンズリーグでの経験も豊富。ブンデスリーガでも常に上位にチームを導き、バイエルン・ミュンヘンこそ倒せていないものの、旋風を巻き起こすRBライプツィヒ守備陣のリーダーとして君臨する。
無論、このタイミングでRBライプツィヒが主力選手を放出することは考えにくく、交渉は難航が予想される。さらには、欧州のビッグクラブがこぞって狙う人気銘柄。安価での放出はあり得ない。今夏は積極的に選手を獲得したリバプールだけに、移籍金はできるだけ抑えたいが本音。
スイス代表でも活躍するマヌエル・アカンジが、ウパメカノに代わるセンターバック候補として獲得リストに加えられたようだ。25歳となったCBは、今シーズン17試合に出場し、1ゴールを決めている。同郷のリュシアン・ファーヴル監督が解任されたことで、去就が注目を集めている。
ドルトムントに移籍する前、2017年にバーゼル時代のアカンジ獲得に興味を示しており、今回が初めての噂ではない。スピードに秀で、最終ラインからも攻撃を組み立てられる選手だけに、リバプールにはフィットしそうである。ドルトムントでもチャンピオンズリーグを始め、強豪クラブとの対戦経験が豊富であり、理想的なターゲットになり得る。
緊急事態に対応するため、センターバックの枚数を揃えるためには重要な戦力となってくれるはず。ただ、即戦力かどうかは判断が難しい。また、将来性もないことはないが、飛躍的に伸びるのは難しい。負傷癖が抜けないジョエル・マティプの代役に落ち着く可能性が高い…
冬の移籍市場開幕まで残り約1週間。水面下では交渉が繰り広げられているはずであり、誰がリバプールにやってきてくれるのか…楽しみで仕方がない。
一方で、若手の奮起が続く現状だけに、現有戦力で戦い抜く選択肢も残っており、一時も目が離せないトランスファーマーケットになることは間違いない。