クリスタル・パレス戦での大勝後、2戦連続で引き分けに終わったリバプール。FWまで守備に戻っていたウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン戦では攻撃すら組み立てられなかった試合とは対照的に、ニューカッスル戦は多くのチャンスを決めきれず、両ゲームとも消化不良の試合となった。
ニューカッスルGKカール・ダーロウがこの試合のヒーロー。ロベルト・フィルミーノの近距離からヘディングを防ぐなど、ビッグセーブを連発した。一番のピンチは、モハメド・サラーとの1対1…GKの右隅を狙ったサラーのシュートに見事に反応し、右手一本で枠外へと弾き飛ばした。
決定機が2度もあったが、いずれもゴールに結びつけられず、頭を抱えたエジプト代表FW。元リバプールFWで、高身長を生かしたポストプレーヤーとして活躍したピーター・クラウチは、この試合におけるサラーのパフォーマンスを痛烈に批判している。
「正直なところ、全く機能していなかった。前半戦のサディオ・マネに…サラーは存在していなかったも同然。」
「サラーはこの試合でベストチャンスを得たけど、彼らしからぬミスをした。サラーであれば、10回中9回はチャンスを沈めてくれると期待する。あのチャンスでは、うまくボールを巻いて、ゴールを決められなかった。」
「全体的に少しバラバラだったね。」
厳しい試合にこそ真価を発揮できるはずのモハメド・サラーだが、ニューカッスルとの試合では自慢の得点力を見せられなかった。ここ数試合は、ボールロストやパスミスも以前より目立ち、ドリブル突破も出来ていない。人数をかけて守備する相手に、スペースがないため難しさもあるものの、エジプシャン・キングには”もっとを”期待してしまう。
試合中消えていても、突如のゴールで試合を決めることも多いサラーだけに、優勝戦線が激しさを増すからこそ、リーグ後半線は入団初年度のような爆発を見せてくれる…そう願いたい…