スコティッシュ・プレミアシップで好調さを維持し、快調に首位を走るのがグラスゴーを本拠地とするレンジャーズFC。率いる指揮官は、リバプールレジェンドであるスティーブン・ジェラード。優れた采配を見せ、現時点で2位セルティックに対して、勝ち点21ポイントを付け、圧倒的な力を見せつけている。
未来のリバプール監督にも目されるジェラードが、リバプールに在籍しているナイジェリア人FWタイウォ・アウォニイの獲得を検討しているようだ。ワーキングビザがなかなか取得できずに、ローン移籍を繰り返しており、23歳を迎えるだけに腰を据えて活躍できるクラブを見つけたいところ。
現在はブンデスリーガで躍進するウニオン・ベルリンにローンされており、リーグ戦12試合5ゴールとまずまずの数字をあげている。余談だが、チャンピオンズリーグ決勝でやらかしてしまったロリス・カリウスも同じチームにレンタルされている。
昨夏には、レンジャーズとスコティッシュ・プレミアシップで実力を二分するセルティックから関心が伝えられており、継続的に選手の成長を見守っている。今夏にはふたたび触手を伸ばすことが予想され、ウニオン・ベルリンでの活躍から、複数クラブが完全移籍を目指し争奪戦を繰り広げそう。
レンジャーズも同選手に熱視線を送っており、ビザ問題からもリバプールのトップチームでは出番を得ることが難しいタイウォ・アウォニイをチームに加えたい意向らしい。もしこの話が本当であれば、ブンデスリーガも加えた三つ巴になって争われる可能性がある。
リバプールとしても、売却には前向きだろう。センターバックは言わずもがな、ジョルジニオ・ワイナルドゥムが退団するかもしれない中盤、ディオゴ・ジョッタ以外で高齢化してきたフロントスリーに対抗できうるアタッカー…などが補強ポイントに挙げられており、売却金を移籍金に費やしたいはずである。
ほとんどアンフィールドでプレーを見ることができなかったタイウォ・アウォニイは、来シーズンはどこでプレーするのだろうか?他の若手選手も含め、動向を見守っていきたい…