ウディネーゼに所属するアルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウルに、プレミアリーグ王者リバプールが興味を示している。同じくプレミアリーグのリーズ・ユナイテッドや、セリエAのライバルチームでもあるインテル・ミラノも獲得を狙っているようだ。
2016年にバレンシアから加入したアルゼンチン代表MFは、以来見事なパフォーマンスを継続的に披露している。26歳なった現在は、セリエAでも有数のミッドフィルダーに数えられ、多くのクラブから関心が届いている。
卓越した技術に、重心の低いドリブルで、ファイナルサードで違いを生み出す。ラストパスにも優れ、ピッチを横断するようなロングボールも正確。ロングシュートも打てるだけのキック力を有しており、現時点で14位に沈むクラブの中でも、気を吐き、高いレーティングを維持している。
アルゼンチン代表で19試合に出場するプレーメーカー。ジョルジニオ・ワイナルドゥムの難航を極める去就問題に悩まされるリバプールが、オランダ代表MFの代わりとしてチームに加えることを検討している。昨夏にチアゴ・アルカンタラが加わり、中盤に創造性がプラスされたプレミア王者は、さらなるクリエイティビティの確保なるか。
ナビ・ケイタは負傷を繰り返し、絶対的なポジションを確保するまでに至っていない。アレックス・オックスレイド=チェンバレンも度重なる大怪我で、シーズンの大半を棒に振っており、復調まではもう少し時間がかかりそう。最近中盤での起用が増える南野拓実も、周りのレベルとの違いを露呈しており、プレッシング以外では貢献度が低い。
そんな状況下で、ワイナルドゥムが噂通りにバルセロナへの移籍が決まった場合、計算できる選手はジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョ、チアゴ・アルカンタラのみとなる。31歳を迎えるヘンダーソンがフル稼働は難しく、チアゴも30歳になる。カーティス・ジョーンズの直近数試合での急成長ぶりは期待が持てるが、新戦力は必須になりそうだ。
最優先は、ジョルジニオ・ワイナルドゥムの残留。クラブやユルゲン・クロップ監督は残留を強く望んでおり、内容が改善された新契約がオファーされている模様。それでも、オランダ代表が求める水準にマッチしておらず、契約締結には至っていない。新会長選挙を控えるバルセロナの進捗を待っているのかもしれないが、先行きは依然として不透明。
ロドリゴ・デ・パウルとジョルジニオ・ワイナルドゥムを比較したときに、全く同じタイプの選手ではないことは明らか。より攻撃的な強みを持つデ・パウルに対して、守備能力も兼ね備えるワイナルドゥム。そっくりそのままポジションを埋めるのは難しいが、フォーメーション変更の可能性もないわけではない。
例えば、ファビーニョとチアゴ・アルカンタラをボランチで並べ、その前にトップ下のようなポジションで起用すれば、強みが最大限発揮できるだろう。チアゴも、後ろにボールを奪取できるタイプの守備的MFがいた方が、快適にプレーできているようにも映る。バイエルン時代は、相棒となる中盤の選手が隣にいた。
ブライトンMFイヴ・ビスマらワイナルドゥム退団に備えたMF探しは続いている。報道に出ている選手だからと言っても、リバプールの獲得リストに記載がないことも多々あり、あくまでゴシップニュースも少なくない。
とはいえ、スカウティングチームは少なからず、世界各国の選手をモニタリングしているはずであり、ユルゲン・クロップ監督含めた移籍委員会がどのような判断を下すのだろうか?元ニューカッスルMFの契約延長問題と合わせて、引き続き注目したい話題である…