ハーヴェイ・エリオット、マルセロ・ピタルーガら若手有望株への投資を強化しているリバプールが、さらなる補強を検討しているようだ。フラメンゴに所属するミッドフィルダーで、ブラジルU-17代表でもあるダニエル・カブラをアンフィールドへ呼び寄せるために、選手の動向を追っている。
攻撃的MFから守備的MFまでこなせるタイプだが、アンカーとしての起用が多い。ジョルジニオ・ワイナルドゥムの契約延長が滞っており、退団となれば、守備にも強さを発揮できる中盤の選手が少なくなる。レナト・サンチェスへの興味を伝えられており、身体を張ったボール奪取を行えつつも、前線にも顔を出せる…まさにオランダ代表の代わりへの関心を強めている。
ブラジル選手らしく足下のテクニックは申し分なく、長短のパスも正確。ホールディングミッドフィルダーとして、後ろから試合を作ることができる。前線にも飛び出すこともでき、走力もありそうだ。18歳にしては、身体は出来上がっており、所属クラブ・フラメンゴではすぐにでもトップチームデビューできそうな印象を受ける。
契約期間が4年残っており、2700万ポンド(約37.8億円)とも言われる移籍金が設定されているようだ。年齢や経験値を考えると、割高な移籍金にも思える。関心が本物で、金額が交渉で値引きされないようであれば、獲得レースから脱却せざるを得ないだろう。
背景は新型コロナによるパンデミックの影響を受け、入場料収入が激減しており、財政面が悪化していること。さらには、今夏の移籍市場での優先順位が関係している、センターバックの獲得が最優先課題であり、次点には前線の選手。フロントスリーと争えるレベルの選手獲得が急務。ワイナルドゥムの契約延長の進捗が芳しくないが、中盤の枚数は揃っており、優先事項には数えられないはず。
将来への投資にしては、若干お高い買い物になる。それでも能力を評価していれば、獲得に動く可能性もあるため、一概にあり得ないとは言えない。
果たしてリバプールはダニエル・カブラ補強を現実にするのか?ワイナルドゥム契約延長問題にも注視しつつ、若手のチーム作りにも注目していきたいところ…