先日今シーズン限りでの退団を発表したマンチェスター・シティFWセルヒオ・アグエロだが、近年は体重増加や加齢によって、負傷で離脱する回数が増えており、シーズンを通しての活躍が難しくなってきていた。全盛期ほど動きは良くないが、ゴール前でのフィニッシュはさすがの一言であり、同僚FWガブリエウ・ジェズスが重要な試合で決定的な仕事が出来ていない現状を考えると、クラブは決断が求められそう。
アトレティコ・マドリードから加入して以来、驚異的な得点ペースでマンチェスター・シティ革命を初期から支え続けてた功労者のひとりではあるが、昨年のダビド・シルバに続き、今季もベテランの退団が決定され、スペインへの移籍が取り沙汰されている。その後釜として、元リバプールで、サウサンプトンのエースとして君臨するFWダニー・イングス獲得を検討しているようだ。
今季は怪我の影響もあり、プレミアリーグで22試合8ゴールに留まっているものの、昨シーズンは22ゴールを奪っており、得点王争いにも絡んでいたほど。リバプールでこそ、負傷に泣かされて試合出場がかなり限定されていたが、前所属バーンリーでも130試合43ゴールを記録しており、得点力への評価高い。さらに、前線からの守備にも定評があり、ゴール前以外にも仕事ができる。
ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドへの強い関心が伝えられる一方で、獲得競争が激化している人気銘柄である事実に加えて、所属するボルシア・ドルトムントが放出に難色を示しており、膨大な移籍金が必要となる可能性が高い。さすがのシティも他の候補に目を向ける必要があり、イングランド人FWダニー・イングスに白羽の矢が立った。
リバプールにとって全く関係ない話に聞こえるが、もし移籍が実現すれば、財政悪化の影響を受けるクラブは恩恵を受ける。サウサンプトンへ完全移籍した際に、次回移籍で受け取った金額から20%をリバプールに支払うという条項が含まれており、臨時収入を得ることになる。マンチェスター・シティが大金を支払ってくれれば、臨時収入額が増えるため、サウサンプトンの金額吊り上げに期待したい。
ジョルジニオ・ワイナルドゥム退団に備えて、中盤選手の獲得。センターバックのバックアップに、フロントスリーのバックアップと補強ポイントが複数存在するプレミアリーグ王者だけに、嬉しい悲鳴となりそうだ。新型コロナの影響で、余剰人員を売却しても従来ほどの移籍金の確保が難しい状況だからこそ、貴重な財源になるかもしれない。
まだ噂の段階であり、具体性に乏しいため、移籍が実現するかは未知数。しかし、マンチェスター・シティでプレーするFWイングスを見てみたい気持ちもあるが、ライバルチームで活躍するのはあまり好ましくない。複雑な感情ではあるが、サウサンプトンFWのキャリアを鑑みると、ふたたびビッグクラブでの挑戦を応援したい…