ウェストハム・ユナイテッドとの契約満了が2年前。その夏にリバプールへと加入すると、いきなり正GKアリソン・ベッカーの負傷により出番を得ると、好セーブと連発し、チームのプレミアリーグ優勝に大きく貢献した。チャンピオンズリーグでのパフォーマンスは非難の対象となってしまったが、シーズン通してブラジル代表GKを支え続けた。
34歳のスペイン出身GKとリバプールとの契約は今シーズン限り。しかし、今季は不安定なプレーを連発し、アストン・ビラには歴史的な大敗を喫する原因を作ったひとりとなってしまった。若手GKクィービーン・ケレハーが落ち着いたプレーで台頭したこともあり、3番手まで序列を落としており、試合出場は数少ない。立場が危ういスペイン人GKはクラブと交渉していることを認めつつも、進展は何もないことを打ち明けている。
「2年前に契約にサインし、リバプールでは楽しい日々を過ごしている。加入初日から、歓迎ムード一色だった。」
「キャリアも前進した。タイトルを獲得できたからだけでなく、素晴らしいチームの一員として、世界でもトップ選手たちと毎日トレーニングしていたからね。」
「ここで幸せだ。本音を言えば、2年目の今年は少しイレギュラーなシーズンを過ごした。クラブは僕のプレーに満足していると思わせてくれる。話し合いは進んでいるけど、まだ何もクリアにはなっていない。」
「シーズン終了までには決着を付けないといけない。もっとも重要なのは、幸せでいれること、そしてp路フェッショナルとして楽しめること。」
「ぜひ残留したい。でも、いくつかのポイントを明確にしないといけないし、すべての関係者にとって最良の選択をしないといけないね。」
GK陣の盛り上げ役であり、チームに明るさを与えてくれる選手だけに、第3GKとして残しておくのも良い選択になりそう。一方で、クィービーン・ケレハーとの競争相手を確保し、正GKアリソン・ベッカーにすら挑めるゴールキーパーを獲得する戦略を取る可能性もある。1年だけ契約延長し、アカデミーGKの成長を待つ選択肢もあり得る。
シュートストップは強みだが、重要な場面で慌ててしまう悪い癖があり、パス判断もあまり芳しくない。プレミアリーグ王者でゴールマウスを任せるレベルではないものの、緊急事態には頼りになる存在でもある。プレミアリーグでの経験値は豊富で、1試合のみであれば奇跡的なセーブを連発するシーンもよく目にする。
トルコ代表GK獲得の噂も出ており、リバプールは契約満了でアドリアンを放出するのだろうか?個人的には、愛くるしいキャラクターを持っているため、あと1年契約延長してほしい…と願っている。