日本時間4月20日(火)早朝に行われるリーズ・ユナイテッド対リバプールの一戦。同じカードは今季のプレミアリーグ開幕戦で激突し、アンフィールドでの試合にも関わらず、マルセロ・ビエルサ率いる昇格クラブはプレミア勢を驚かせた。3度ホームクラブにリードされながらも、3度同点に追いつく。最後は王者に突き放されたが、凄まじいサッカーを披露し、見事なプレミアデビューを飾った。
戦術の鬼才ビエルサの考えを体現するリーズの選手たちはほんとによく走る。原則はワンツーマンディフェンスで、マークする相手選手に集中しながらも、場合によってはマークを入れ替え、攻撃に対応していく。攻撃面ではFWパトリック・バンフォードが爆発中で、高い得点感覚でチームを引っ張る。トップクラブにも引くことなく、撃ち合うスタイルのサッカーは、観る者すべてを釘付けにする。
1年生とは思えないほど潔いサッカーを展開するリーズ・ユナイテッドに対して、リバプールDFアンディ・ロバートソンは脅威的な運動量を讃えつつも、先日にはマンチェスター・シティを下しており、警鐘を慣らしている。
「みんな知っている通り、リーズは試合終了まで走り切る。僕たちに少し似ているけど、走行距離は脅威でしかないね。」
「シーズンの開幕戦でも、最終的なスコアが4対3と苦戦した。だいぶ前のことのように感じられるね。」
「彼らはリーグでも特質した存在。でも今シーズン、彼らはプレミアリーグで名を残したし、自分たちのサッカーを表現している。だからこそ、今の順位をキープできている。」
一方、後半戦で一気に調子を崩し、チャンピオンズリーグ出場権獲得を目指し、熾烈な競争に巻き込まれているリバプール。守備陣に負傷者が相次ぎ、数多くの選手が一度は離脱を経験しているなど負傷に悩まされるシーズンとなっているが、スコットランド代表キャプテンは『一貫性の欠如』が影響していると認めている。
前節には泥沼ホーム6連敗から脱出したプレミアリーグ覇者だが、依然として無観客のスタジアムで後押しをするサポーターの不在は尾を引く可能性もある。ホームでの試合にはまだまだ不安が残る一方で、アウェイでの試合はまずまずの成績を収めている。そして、今回はリーズ・ユナイテッドのスタジアムでの開催であり、無駄な気負いは感じなくて良い。
しかし、チャンピオンズリーグで敗退してしまったリバプールにとって、リーグ戦で4位以内でのフィニッシュは必要不可欠。レスター・シティやウェストハム・ユナイテッド、チェルシー、トッテナム・ホットスパー、エバートンと勝ち点差わずかな中にひしめき合うライバルチームから抜け出し、確実に4位でシーズンを終えたい。そのためにも、今季の昇格組にはしっかりと勝利を手に入れたい…いや、勝たなければいけない…