プレミアリーグ強豪がこぞって獲得を目指すマリ代表MFイヴ・ビスマ。2018年にブライトンに加入して以来、グラハム・ポッター監督の指揮下で着実に成長し、いまでは中盤に欠かせない選手として君臨している。今シーズンも31試合に出場しており、高い身体能力と卓越したテクニック、そしてボール奪取能力で調子の上がらないチームにおいて、評価を高めている。
24歳ミッドフィルダーには、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドらプレミアリーグのトップクラブからの興味が伝えられている。ジョルジニオ・ワイナルドゥムが退団濃厚なリバプールは、攻守に貢献できるオランダ代表の後釜に据えたい意向を見せており、継続的に獲得の噂がメディアを賑わせている。
アーセナルもまた強い関心を示しており、構想外となっているマテオ・ゲンドゥージやルーカス・トレイラの売却を望んでおり、中盤2枚の後継者にイヴ・ビスマ獲得を熱望している。マンチェスター・ユナイテッドも去就不明なポール・ポグバの状況次第では、獲得に動くのではと言われている。
トッテナム次期監督にも名前が挙がるグラハム・ポッター監督は、マリ代表MFの放出に積極的ではなく、売却を迫られるほどに緊迫した財政状況でもない。そのため、獲得を目指すクラブたちは、評価額を上回る金額でのオファーが必要となりそうだ。
『METRO』が報じたところによれば、4000万ポンド(約56億円)前後のオファー提示がない限りは、放出に応じない構えを示している。今季の活躍ぶりに、まだ24歳という年齢を考えると十分に価値のある取引にも思えるが、新型コロナのパンデミックによる収入源に苦しむサッカークラブにとってはお高い買い物となる。
ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらが実力を発揮し切れておらず、負傷で戦線を離脱する回数も多い。シーズンを通しての活躍が見込めない選手たちだけに、今シーズン限りで見限る可能性すらあり得る。
ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーら中盤のプレッシングを担う選手たちが高齢化を迎えており、世代交代が求められている。オランダ代表MFの後継だけではなく、長期的な中盤の主力として期待できるだけに、ブライトンの要求額を支払っても適切な価格かもしれない。
守備的ミッドフィルダーに、攻撃的なミッドフィルダーでも稼働可能な選手であり、アンフィールドで躍動する姿を見てみたい。来シーズン、イヴ・ビスマはどのチームでプレーしているのだろうか…?