フロントスリーの世代交代および前線のバックアップ陣の強化を目指すリバプールは、昨夏にはウルヴァーハンプトン・ワンダラーズからポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタを獲得。さらなる深みを持たせたい同クラブはワトフォードFWイスマイラ・サールらに関心を示している。セルティックFWオドソンヌ・エドゥアールも獲得候補に挙げられていた一人で、ディボク・オリギとのトレードも報じられたほど。
ダイナミックなプレースタイルを持ち、スピードやクイックネスに優れる身体能力で、相手ディフェンスと対峙する。フィジカル面に申し分なく、ペナルティキックやフリーキックなどプレースキックからの得点も多く、今季は26試合16ゴールを決めている。どこかアーセナルFWアレクサンドル・ラカゼットを思い起こさせるプレーぶりで、今夏でのステップアップも考えられる。
ディボク・オリギやシェルダン・シャキリが退団濃厚であり、前線の枚数が減ることが予想される。少なからずストライカー1枚の獲得は必須であり、フランスU-21代表FWはリーズナブルなターゲットにも思える。しかし、獲得を目指す熱量はすでに冷めてしまっている。
最大の理由は、トレード要員と言われたベルギー人FWがスコットランドへの移籍を望んでおらず、交渉要件が整わないこと。さらには、オドソンヌ・エドゥアール本人も先発の座が保障されていないマージーサイドへの移籍に躊躇しており、試合時間の担保が選手の要望である以上、移籍の実現は叶わなそうだ。
モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネら過去シーズンを通して最強の名を欲しいままにしたスリートップに加えて、ディオゴ・ジョッタやハーヴェイ・エリオットらがポジション争いを繰り広げる見込み。
今季はマネやフィルミーノの得点力が批判の的になっているものの、依然として豪華な前線を有するリバプール。来シーズンのプレミアリーグ奪還を目指す同クラブに新たには加わるストライカー、もしくはウィンガーは一体誰になるのだろうか…?