オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム退団(予定)に伴い、後継者探しが熱を帯びているリバプール。プレミアリーグやブンデスリーガなど主要リーグから様々な名前が報道される中で、ウディネーゼに所属するMFロドリゴ・デ・パウルもそのひとり。
イタリア系メディア『Il Milanista』によれば、ACミランやインテル・ミラノも関心を示すアルゼンチン代表MFの獲得レースの先頭をリバプールが走っているようだ。今シーズン9得点9アシストを記録しているウディネーゼのキャプテンには、4200万ポンド(約58.8億円)とも言われる移籍金が設定されている。
とくに攻撃面で強みを発揮できる貴重な戦力になることは間違いない。しかし、問題は選手の特長と年齢にある。クリエイティビティ溢れるチャンスメイクに、巧みなドリブル突破と高い位置でのプレーを得意としており、チアゴ・アルカンタラやカーティス・ジョーンズ、ナビ・ケイタら既存戦力の特長と被ってしまう。
ボール奪取やカバーエリアの広いプレッシングで、自チームの守備陣を支えるワイナルドゥムだけに、同じように守備でも強さを発揮できるプレーヤーを獲得したいところ。そういう面では、イヴ・ビスマ(ブライトン)やフロリアン・ノイハウス(ボルシア・メンヒェングラードバッハ)が優先されるはず。
また年齢も27歳と決して若くない。将来的な大幅な改善も見込めず、有望な若手を獲得してきた従来の補強プランと異なってしまう。チアゴやフィルジル・ファンダイクら即戦力クラスの選手には、年齢関係なく獲得してきたものの、ロドリゴ・デ・パウルがそのレベルにいるとは言い難い。
よって、今回の報道にかかわらず、獲得の確率は限りなく低いだろう。リストに記載されている可能性は否定できないが、いますぐに所属クラブと交渉の場を設けるとは考えにくい。
はたして、オランダ代表MFの後任という大役は誰が担うのだろうか…今夏の移籍市場から目が離せない…