契約満了に伴い、リバプールを退団するオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム。バイエルンやPSGからのオファーを拒否し、最優先とも言われているバルセロナ移籍が迫っている。まもなく『元』リバプールMFとなるミッドフィルダーの後継者探しが続くなか、かねてから噂に上がっているブライトンMFイヴ・ビスマの移籍金が判明。
ステップアップのために退団希望とも伝えられる同選手の獲得には、3000万ポンド(約42億円)前後が必要になる、と『the Times』が報じている。2023年まで契約を残しており、より高い金額を要求されるかにも思えていただけに、リバプールにとっては朗報だろう。
一方で、中盤の強化を狙うアーセナルもマリ代表MFの動向に注目しており、争奪戦が繰り広げられる可能性もある。他のクラブも参戦ともなれば、ブライトンが移籍金を吊り上げる確率も高まるため、リバプールやアーセナルは早めに契約をまとめあげたい。
運動量が豊富であり、対人守備に強いミッドフィルダー。巧みなテクニックを有し、プレミアリーグでの経験も申し分ない。年齢もまだ24歳と若く、少なくとも今後5年間はトップレベルでのパフォーマンスを期待できる。パス能力にも優れており、ビッグクラブでも遜色のないプレーぶりを披露してくれるはずだ。
ワイナルドゥムの退団だけでなく、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンが怪我がちで、良いプレーを継続できないシーズンが続く。ジェームズ・ミルナーやジョーダン・ヘンダーソンらも年齢を重ね、負傷が多くなり、シーズンを通しての活躍が難しい。守備の強度も高いイヴ・ビスマの補強は理に叶っていると言わざるを得ない。
アーセナルもスイス代表MFグラニト・ジャカやエジプト代表MFモハメド・エルネニーらのアップグレードが必須であり、昨年加入したガーナ代表MFトーマス・パルティも本領発揮しているとは言い難い。リーグ順位も振るわず、ヨーロッパ大会にすら出場できない現状からの脱却のためにも、マリ代表MFをチームに加えたい。
熾烈な獲得レースが勃発する予定で、今夏の移籍市場でも人気銘柄の部類に入る。はたして、元リールMFとの契約合意を勝ち取るのはどこのクラブだろうか。異例な移籍市場だけに、目が離せない展開が続くはずである…