今シーズン最終戦となったクリスタル・パレスとの試合後に、ガード・オブ・オナーで見送られたオランダ代表ジョルジニオ・ワイナルドゥム。クラブ首脳陣、チームメイト、そしてサポーターのすべてから愛された選手であり、残留を望む声も多くあったが条件面で折り合えず、6月30日をもって契約満了での退団となる。
シーズンを通して新天地候補として取り沙汰されていたのは、かつてオランダ代表を率いたロナウド・クーマンが指揮を執るバルセロナ。新会長が就任し、リーグタイトルを逃した指揮官の去就が不透明ななか、バイエルン・ミュンヘンとの契約合意に近づいていると報じられた。
他にもインテル・ミラノやパリ・サンジェルマンら各国強豪クラブからの関心が寄せられた元ニューカッスルMFは、来シーズンはドイツで新たなるチャレンジを始めるものかに思われたが、やはりとでも言うべきか、バルセロナへの移籍濃厚の報道が飛び込んできた。
選手本人はスペイン移籍を熱望しているとも伝えられていたこともあり、従来の予想通りに物事が運びそうである。『De Telegraaf』によると、オランダ代表MFの代理人ハンフリー・ナイマンがバルセロナ入りし、クラブと最終合意に向けた話し合いを行ったようだ。契約内容は2024年までの3年契約になる見込み。
近年の大金を注ぎ込んだ補強プランに加えて、新型コロナにより財政悪化が叫ばれるバルセロナ。今夏はユベントスのようなフリーで退団する選手のみに照準を絞っており、セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)やメンフィス・デパイ(オリンピック・リヨン)らの入団も発表になる可能性が高い。
オランダ代表と現在もともにプレーし、過去には同じチームでプレー経験のあるデパイやクーマン監督との再会を望むワイナルドゥムは、バイエルン・ミュンヘンからのオファーを断り、カタルーニャのクラブを最優先に交渉を進めている。
今夏に開催されるユーロ2020の前には結論を出したい意向で、交渉のスピードが加速していくかもしれない。バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、インテル、PSG…どのクラブに加入するにしても、新天地での活躍を期待している…