1992年から1999年までリバプールに在籍し、合計277試合に出場したGKデイビッド・ジェームス。イングランド代表でも53試合に出場しており、W杯2002からW杯2010まで3大会連続で代表に選出。2002年と2006年は出番がなかったが、2010年大会では正GKとして3試合に出場した。
ウェストハム・ユナイテッドやマンチェスター・シティなどでも活躍したイングランドを象徴するゴールキーパーは、2015年をもって現役引退。その後は解説者などとして生計を立てている。
ナサニエル・フィリップスは主力センターバックが相次いで長期離脱する呪いのシーズンを過ごしたリバプールにおいて、リース・ウィリアムズやオザン・カバクらと最終ラインを支え続け、得意のヘディングを中心に評価を高めている。
バーンリー戦では初ゴールに加え、チームを助けるゴールライン上でのボールクリアなど見事なパフォーマンスでマン・オブ・ザ・マッチに選出されたイングランド人DF。元イングランド代表GKは、オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクの相棒にふさわしいか尋ねられ、迷わず「もちろん!」と応えた。
「見た目は決して華麗ではないけど、非常に強いディフェンダーだね。リバプールでの初めての試合では、クリスティアン・ベンテケ(クリスタル・パレス)をヘディングで凌駕していた。」
「ディフェンダーにとって必要な能力を備えている。ファンダイクのような選手がいれば、不足している経験とスピードをバックアップできる。ナット・フィリップスとファンダイクは素晴らしいパートナーになり得るよ。」
現在はリハビリに励み、ボールを使ったトレーニングにも復帰している元サウサンプトンDF。夏に行われるユーロ2020への不参加を表明し、来シーズンに向けた練習に集中することになる。ジョー・ゴメスやジョエル・マティプも復帰が近づいており、RBライプツィヒからイブラヒマ・コナテが加入予定。
ふたたび熾烈なポジション争いが繰り広げられるセンターバック陣。今季貢献しつづけたイングランド人ディフェンダーには酷だが、序列ではゴメスとコナテが2番手争いを演じ、マティプが第4センターバックとして経験を加える。
ヘディングではプレミアリーグでも屈指の実力を持っており、経験値を高めたシーズンを送っている。それでも、ポジショニングやマーク、俊敏性など懸念事項は多く存在している。また前線へのロングフィードでも他のセンターバックと比較するとどうしても劣る。
総合的な能力値ではスタメン確保は難しい。しかし、バーンリーやウェストハムなど空中線に強いセンターフォワードを有するチーム相手には有効な選択肢になる。ジェームズの指摘通り、ファンダイクが統率し、スペースをカバーしてくれれば、ディフェンスも安定するはず。
オザン・カバクの買取オプション行使の可能性がどんどん少なくなっており、第5センターバックとして来季もアンフィールドに留まり、プレミアリーグ奪還を狙うチームに貢献していくことになりそうだ…