2019年にウェストハムとの契約満了により退団し、リヴァプールに加入したスペイン人GKアドリアン。加入初年度は開幕戦で負傷離脱したブラジル代表GKアリソン・ベッカーの穴を埋め、プレミアリーグ優勝に大きく貢献。
昨季のチャンピオンズリーグでは自身のミスからアトレティコ・マドリードに敗れる原因を作ってしまい、今シーズンもアストン・ビラ戦での7失点大敗の戦犯のひとりに数えられるなど不安定なパフォーマンスに終始。シーズン途中で若手GKクィービーン・ケレハーに第2GKの座を奪われ、今年6月での契約満了をもってチームを去るものと思われていた。
選手本人もスペインへの帰還に傾いた時期もあったようだが、両者はついに契約合意に至った。2023年までの2年契約を結び、今後もリヴァプールでバックアップメンバーとして、GK陣をサポートし続ける。スペイン人GKは公式サイトを通じて、喜びのコメントを発表している。
「とっても喜んでいるし、このクラブに残留できて嬉しいよ！」
「まずは、2年前に加入してから継続してきたハードワークへのご褒美だと理解している。クラブやマネージャー陣、関わってきたすべての人々に非常に感謝している。」
「そしてなによりも、リヴァプールに残れて喜ばしい。ビッグクラブだけど、家族を思わせるクラブで、どんなプレーヤーにとってもここにいられるのは特別なことだよ。まさに特権だね。」
「いかなる場面でもチームを助けたい。毎分毎秒、楽しむために努力し、プレーしている選手に経験を伝えようとしている。僕がプレーしているときには、ひとつになれるようにベストを尽くしている。」
「クロップ監督が言っている通り、僕はチームプレーヤーだ。日々サポートし、選手たちに自信をみなぎらせ、ドレッシングルームでもトーレニンググラウンドでも周りに自信を与えるように尽力している。」
「だれかがベストを尽くせば、ほかの選手もベストを出し切り、切磋琢磨してるんだ。最終的に試合で最も良い選択を下すためにも、クラブやグループ、監督にとって良い循環ができている。」
「（サポートする）仕事を行えるのは嬉しいし、出場機会も得られるよう努力もする。チャンスを得たときには、最高のプレーで応えたい。」
陽気でモチベーターでもあるGKアドリアン。ゴールキーパー陣のみならず、チーム全体を明るし、雰囲気を良くできる選手だけに、落ち着きがないパフォーマンスを差し置いてもチームに欠かせないプレーヤーだろう。
今回の決定に伴い、注目が集まるのが第2GKクィービーン・ケレハーの去就。チャンピオンシップなど下部リーガから関心が届いているとも言われており、出番を求めてレンタル移籍を志願する可能性も否めない。
来シーズンはどのようなGK陣でシーズンに挑むのか…今後も目が離せない！